(闇うさぎ)~第4章~第8話:

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第4章~

8話:


 

 

『あんれ、じいさま。

 

こちらは、お客さまですかい?』

 

オレ達の会話に、

 

ばばあが、わりこんできた。

 

 

は?お客様??

なんだ?このばばあは?!

じじいの中から、客がでるわけねえだろっ

なに見てやがった?!!

 

 

オレが、そう言うと

 

ばばあは笑って、何度もおおきくうなずいた。

 

『あんれまあ!

 

可愛いうさぎだこと!

 

とっても元気だわな』

 

 

??!

えっ…

このばばあ…

今、オレのことを…

可愛いって言わなかったか…?

 

オレは自分の耳を疑った。

 

ま、まさかなあ!

 

!!!

それより!

おい!じじいっ

おめえ、いい加減にしろよ?!!

オレの許可なく、勝手に体の中に入れやがって!

 

おめえの体の中は、最低だっ!!!

暗えし!うるせえし!

オメエのケツから出るなんて、オレは絶対にお断りだぜ?!!

 

それに、なんだあの音??

すっげえ音したしっ?!!

 

じじいは、あたまをかいた。

 

『うむ、そうじゃったの。

ふぉっふぉっ

わしとしたことが、うっかりしておったわい。

・・・。

そうじゃ!』

 

!!

じじいは、席を立ちあがった。

 

『いぬ達は大丈夫かのう?

こりゃあ、

わしが、いそいで行ってやらんと』

 

?!!!

 

クソッ

じじいめ!逃げやがった!

 

!! !!

ばばあは、手をたたいた。

 

オレが、ばばあを見ると

 

『うさぎさん、お名前は?』

 

ばばあは、オレに話しかけた。

 

?!!

へっ…名前??

 

名前なんて

聞かれると思ってなかったから、

オレは、ちょっと驚いた。

 

 

闇うさぎのつぶやき、だが?!

それが何か??

 

 

『はぁ~!闇うさぎの….つぶやきくん!

 

へーへー…そりゃあ

 

とってもいいお名前だわな

 

闇うさぎのぉ…つぶやきくん!

 

ちょっと、待っててな』

 

 

ばばあは、

温かくぬらしたタオルを持ってくると

こぼれた料理がついている、と言って

オレのカラダを拭いてくれた。

 

それから、

オレをイスに座らせて、

カットした人参を、皿に出してくれた。

 


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