(闇うさぎ)
~第4章~
第6話:
こんなの、朝飯前だから!!!
ハハハハハッ
オレは、大きな声で笑ってやった。
・・・。
グリュッ ギュロロロッ
?!!
クソッ
いぬの野郎め…!
また無視しやがって!!!
言っておくが、
オレは、全然くやしくねえぜ?!
なぜなら、おめえのチカラは
全部、にせものなのだから!
桃さえ食べなきゃなあ!
おめえなんか…
ただのひょろっちい、いぬだってことだ!!!
それにくらべて…見てみろ、この筋肉を!
オレはこれを、イチから自分で育てたんだぜ?
それも、桃なんてくわずになっ!!!
怪我してなかったら、
オレはいまだって、おめえと同じことが出来るにきまってる!!!
!!!
なあ、うさぎくん!そうだろ?!
??!
うさぎくんを見たが、
うさぎくんは、ピクリとも動かなかった。
!!!
絶対に、オレだって!できるにきまってる!!!
!!!!!
だって、
この筋肉は
そのためにあるものなのだからっ
オレは胸をおさえた。
クソッ…!
この怪我さえなければ…!!!
オレは胸をさすった
ドッパァン ドッパァン
ドッパァン ドッパァン
?!!
その時…
オレは思いだしてしまったのだ!
??!!!
そういやあ、
桃の種の野郎は、どうしただろうか…と
オレは胸にむかって、叫んだ!
おい、種!!!
おめえも、こいつらに言ってやってくれっ
いいか!おめえらっ
オレの胸にはなあ!
桃の種が埋まってんだからな!!!
こいつに、水さえやりゃあ!
大きな桃が、
もう…
実りまくりの食べまくりよ!!!
食っても 食っても、追いつかねえ!
たらふく願いごとをしまくって!
おめえよりもっ
すぐに、強い男になれっからぁ…!!!
!!!
なあ、そうだろっ? 種くん?!!
#ウンッウンッ
オレは、胸をバンバン叩いた
いぬは、ワンと鳴いて
オレ達を抱えたまま
大きな光の輪っかに、とびこんだ。
ドッパァン ドッパァン
ドッパァン ドッパァン
ドッパァン ドッパァン
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