(闇うさぎ)~第4章~第11話:お水って、どこだろう?

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第4章~

11話:お水って、どこだろう?


 

!!!!!

『ゥウ!!! ゥオォンウォンォオオオン!!!』

 

向こうから、いぬの吠え声が聞こえた。

 

?!!!

 

むこうに、いぬがころがっていた。

 

?!!

いぬ?!

そうだった…!!!

オレは思いだした。

 

いぬの野郎め…オレのことを投げ捨てやがって!

オレってば、怪我してんだぜ?!

それも重傷も重傷…

あばらが何本折れてるか分からねえくれえの、危篤状態!!!

もっとオレのこと!丁寧に、あつかってもらわねえと…!!!

オレは、胸をおさえた。

 

『あら、にぎやかな おいぬさんだこと!』

 

ばばあは、ゆっくりと立ちあがった。

 

『はいはい!おいぬさんも、お水だわね』

 

!!!

この怒り…あいつにひとこと言ってやらねば!!!

 

シュタタッ…

 

(この傷は…)

(おめえがつけた傷じゃねえか!!!)

 

シュタタタタタッ

 

オレは、いぬの胸ぐらにとびこんだ。


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