(闇うさぎ)~第3章~第69話:うさぎくんは、かたくなだった。

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第3章~

69話:うさぎくんは、かたくなだった。


 

!!!  !!!

 

オレは、

耳をふさいだうさぎくんの手を握りしめ、グッと広げてやった。

 

その途端…

 

!!!  !!!

うさぎくんの両手が、また耳に戻った。

 

『やめてよっ…!』

 

?!!!

 

ハイッ?

おめえ、なんで閉じちまうのよ??

終わりの言葉を言ったんだから、もう大丈夫だろ?!

 

!!!  !!!

 

こいつ、

すげえ力を出しやがる…

 

#グッ

#ググググ

 

うさぎくんは、かたくなだった。

 

その時…

いぬが鳴いた。

 

ウォン!!ウォン!!!

 

そうなのよ!

おめえも、うさぎくんに言ってやってくれ!

 

これじゃあ、

やっとこさ、願い事ができたのに

誰とも話しができねえぜ?!!

せっかく身につけた能力がまったくの無駄遣い!台無しだよなあ?!!

 

ウォン!!ウォン!!!

ウォン!!ウォン!!!

 

『いぬくん…?!

ボク…

キミの言葉、わかったよ…!』

 

ウォン!!ウォン!!!

ウォン!!ウォン!!!

 

『嬉しいなあ

キミの言葉が分かるなんて…』

 

?!!!!

 

いぬの鳴き声に、

うさぎくんは嬉しそうに、相槌を打ちはじめた。

 


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