(闇うさぎ)~第3章~第68話:またお話ししようね。

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第3章~

68話:またお話ししようね。


 

!!!!!

『ウォウォウォーーーーンッ!

ウォウォウォーーーーンッ!!

ウォウォウォーーーーンッ!!!』

 

ドッファン

 

!!!!!!

その時、じじいの声が聞こえた。

 

いぬと闇うさぎよ

もう、出てきても良いじょ

 

ドッファン

 

?!!!!

 

からだを引き上げられ

オレは、

いきおいよく宙に浮きあがった。

 

!!!!!!

ううぉおおおおおっ

 

ドッファン

 

そして、

急にまわりが、明るくなった。

 

?!!

 

オレたちは、じじいの腕の中にいた。

 

じじいっ、

おめえ遅えんだよっ!!

終わりの言葉だったら、オレが覚えてるって言ってんじゃねーか!!!

 

!! !! !! !! !! !! !! !! !! !!
!! !! !! !! !! !! !! !! !! !!

 

オレは、じじいの両手を叩き離し
ピョンと地面に跳び降りた。

 

!!!!!!!
#イデデデッ

 

?!!

うさぎくんが、

地面にころがっていた。

 

うさぎくん!大丈夫か?!!

 

うさぎくんは

ぐったりした顔で、オレに笑った。

 

『闇うさぎくん…

ボク、願いごと出来たんだ

でも、ボク

具合が悪くなっちゃって…』

 

!!!!!

おめえよ、

終わりのことば、なんで忘れちまうのよ?!!

ちゃんと練習したんだろ?!!

ノートだって、

じじいに渡しといたのに!!!

 

『ノート…?

あれ…

ボク…ノート

どこやったかなあ…?

 

うーん…

思い出せないな…』

 

おめえってば、まったく!

すぐに忘れちまうんだから!!

 

#まったく

#このこのっ

#このぉぉぉっ

 

オレはうさぎくんの脇腹に、軽くチョップをいれてやった。

 

もう、いいわ!

うさぎくんは、さっさと

終わりのことばを言っちまいなさいな!

終わりの言葉は、「またお話ししようね」ダロ?!

#ウンウン

 

『ぁぁ…

そうか…

またお話ししようね、か…』

 

うさぎくんはオレを見て、笑った。

 

そうよ!さあさあ、

言ってごらんなさいな、ウンウン

 

『また…

お話ししようね』

 

うさぎくんは、

ころがりながらつぶやいた。

 

!!!!!

 

さあさあ!

これでもう大丈夫!!

 

!!!  !!!

 

オレは、

耳をふさいだうさぎくんの手を握りしめ、グッと広げてやった。

 


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