(闇うさぎ)
~第3章~
第67話:ウォウォッ…?!
ドッファン
『大丈夫かの?
顔色がよくないのう』
ドッファン
『ぁぁ…おじいさん
よかった、来てくれて…』
?!!!!
これはっ…うさぎくんの声か?!!
オレは耳を澄ました。
『ボク、色んな声が聞こえてきて…
こわくなって
具合が悪くなっちゃって…』
ドッファン
!!!!!
うさぎくんが、具合が悪い?!!!
色んな声が聞こえてくるって…
まさか、終わりの言葉を
言ってないんじゃねえだろうな?!!
ドッファン
じじいめ!
ドッファン!ドッファン!
うるせえんだよっ!!!
ドッファン
おい、いぬっ!!!
この音、
どうにかならねえのか?!!
『ウォウォ…?!』
ドッファン
!! !! !!
真っ暗で、全然見えねえな!
おい!いぬっ!!
おめえ、目から光線だしたり
空ぐらいとべるだろ?!!
じじいの鼻の穴から外に出て、
外に出せって言ってこい!!!
『ウォッ…?!』
ドッファン
おい、じじいっ
はやく終わりの言葉を、
うさぎくんに言わせてやってくれっ!!!
『こわいのならば、
調整した方が良さそうじゃ。
ドッファン
願い事のやり方が、
おぬしには、
合わなかったのかもしれん』
ドッファン
?!!!!
はぁぁぁぁあああ?!調整?!!
調整よりも、
さっさと、終わりの言葉を言わせろよっ!!!
まさか、じじい…
おめえ、ボケて忘れたんじゃねえだろうな?!!
おい、うさぎくんっっ!!!!!
聞こえるか?!!
終わりの言葉は、「またお話ししようね!」だろ?!!
どうしてこんな簡単な言葉
忘れられるわけよっ?!!!
!! !! !!
おい!いぬっ
どこにいんのよ??
脱出ができなくっても、
おめえ、せめて遠吠えぐらい吠えられんだろっ!!!
さっさと、あいつらに教えてやれよっ!!!!
!!!!!
『ウォウォウォーーーーンッ!
ウォウォウォーーーーンッ!!
ウォウォウォーーーーンッ!!!』