(闇うさぎ)
~第3章~
第63話:ボクは耳をふさいだ。
両想いなわけないじゃない!!!
だって、
あんたはうさぎでしょ!
!!!!!!!
両思いじゃない…うさぎ…?
じゃない…うさぎ…?
ない…うさぎ・・・?
?!!!!
オレはうさぎ!
だが、それがなにか??
オレがうさぎだと、
なんで両想いになれねえんだ??!
オレの質問に、もるちゃんは目を見開いた。
#カンッッ
あんた!
そんなことも分からないの?!
そんなの、
住む世界が違うからに
決まってるじゃない!!!
住む世界が違う?
オレ達、
同じ森で暮らしてるが。
#カンッ #カンッッ
そういう意味じゃなくて!
文化も、習慣も、身体も…
全部違うってことよ!
オレ達、ことばは同じだろ!
キミが話してること、オレ、分かるし!
もるちゃんはため息をついた。
もう…
なんで分からないのよ、このうさぎ。
とにかく!
あんたとあたしじゃ、
住む世界が違うわけ!
家族だって嫌がるわ!!!
!!!!!!
もるちゃんは、分からず屋だった。