(闇うさぎ)
~第3章~
第55話:ボク、腰が抜けちゃいました~!!
キィィイイイーッッッ!!!
もるちゃんは、デカい手を激しくふりかざし
じじいに、つかみかかった。
?!!!!!!!
じじいは、足元の桃を素早く拾いあげ
もるちゃんの腕に、ピョンと跳び乗ると
~~~!~!~!~~!~~!!!
一気に、肩の方までかけ登っていった。
キューキューッ!!
ウォウォン!!ウォウォン!!
もるちゃんの声に応えるように、いぬも吠えだした。
キューキューッッ!!!
ウォウォン!!ウォウォン!!
キューキューッッッ!!!
ウォウォン!!ウォウォン!!
???
おい!いぬっ!!!
#ゥッ
#イデデデデッ
おめえ、何やってんのよ…
オレを差し置いて、もるちゃんと話すなんて…
じじいも、どこ行った??
#キョロキョロ
もるちゃん…なんて言ってるのよ??
オレは上を見上げた。
!! !! !!
上の方で、
もるちゃんが腕を振り回しながら、暴れていた。
!!!
もるちゃん…どうした?!
じじいに、何かされたのか??!
!!!!!!!
おい、じじいっ!!!
ピキィィーーンッ…
#ゥッ
オレの彼女に、手を出すな…!
その時こころの中に、じじいの声が聞こえてきた。
『まったく、こやつはしつこい奴じゃのう!』
『闇うさぎよ』
『急いで、桃を受け取るのじゃ!』
『そして、早く桃を食べよ!!』
『良いか、願い事は』
『体の傷が治りますように!』
『ぜったいに、これだけじゃからの!!』
『桃のっ
テレポーテーションじゃ!!!』
#シュッ
『闇うさぎまで、ワープじゃっ!!!』
#シュッ
『加速っ!!!』
#シュシュッ
??!!!!
空の上から、
桃と…じじいが落ちてきた。