(闇うさぎ)~第3章~第45話:なんて贅沢な時間なんだろう。

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第3章~

45話:なんて贅沢な時間なんだろう。


 

!!

ん?!!

『ウォンウォンウォン!』

 

気が付くと、すぐ目の前にいぬがいた。

 

!!!!!!

 

いつの間にっ?!!

おめえ!

結構、足が早いじゃねえかっ

#まあ

#オレには負けるけどよ

 

いぬは、オレにワンワン鳴いた。

 

!!!!!!

 

おめえっ!何言ってるか分かんねえしっ

じじいみてえに、オレにも分かる言葉を話せよ。

 

いぬは、オレにワンワン鳴いた。

 

だから!分かんねえって言ってんだろ?!!!

おめえよっ

ここ、どこだか分かるか??

オレ、こんな山知らねえんだが!

 

いぬは、オレにワンワン鳴いた。

 

ハッ??!

まったく!

じじいの弟子のくせに、

桃、なんのために食ってやがるんだ?!

おめえはオレと違って、

桃をいつでも食べられるんだろ??

だったらよ!

さっさと桃食って、オレと話せるようにしてくれや!

 

いぬは、オレにワンワン鳴いた。

 

だから!

分かんねえって言ってんだろ!

まったく、使えねえ奴だな。

もういいわ!!

さっさともるちゃんを、探しにいくぜ!

もるちゃんはどっちだ?!

#キョロキョロ

 

いぬは右側を指さした。

 

!!!!!!!

#よしっ

#あっちかっ

 

#シュタタタタッ

#シュンッ

 

!!!!!!!!

 

いぬの野郎は、

目にも止まらぬ早さで突っ走り、豆粒みたいに小さくなっていた。

 

!!!!!!!!

おいっ!クソいぬっ!!!!

おめえ!

オレを置いていくなんて、100億年早えからっ

 

#シュタタッ

#シュタタタッ

#シュタタタタッ

 


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