(闇うさぎ)~第3章~第42話:頭では分かっておるのじゃ。

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第3章~

42話:頭では分かっておるのじゃ。


 

『ふぉっふぉっふぉ。

あの、デカいモルモットじゃな』

 

!!!

ここに一緒に来た…デカいモルモット?!!

 

!!!!!

 

も、もしかして…もるちゃんっ??

 

オレの脳裏に、

オレの木をかじり倒した

デカい、もるの姿が暴れていた。

 

!!!!!!!

 

絶対にそうだ…!

デカいモルモットっていったら、もる以外に考えられねえっ!!!

 

おいっ!いぬっ!!!

もるちゃんは…

オレと一緒に、ここまで一緒に来たってことか?!!!

 

『ワンワンッ』

『そうだと言っておるじょ』

 

だったら、おめえ!

なんでそれを先に言わねえんだっ!!!!

 

『ワンワン ワンワンッ』

 

『キミは泣いたり怒ったり

とても慌ただしくて、

こんな話、出来る状態じゃなかっただろ!

いぬのやつはそう言っておるじょ』

 

?!!!

ハッ?!

オレ、泣いてなんかねーし!!!!

#ウソついてんじゃねーよっ

 

!!!!!!

 

それに、おめえ!!!

そんな大事なこと…

オレに黙っておくんじゃねーよっ!!!!

たとえ、相手が怒っていようとも!

大事なことは、間髪いれずに伝えるっっ!!!

それこそがっ

報連相のだいこみってやつだろうよっっ

 

#おめえっ

#学校で習わなかったかっ

 

#まったく

#おめえはしょうがねえなっ

 

!! !! !!

#キョロキョロ

 

おい!!!

クソいぬっ!!!!!

 

オレのもるちゃん、どこ行ったのよっ??!

オレ!!

こんなとこで、桃なんか食ってる場合じゃねえんだわっ!!!

 

#ギュッ

オレは、桃のタネを握りつぶし

 

!!!!!!!

 

力いっぱい、投げ捨てた。

 

なんとしても!!!

大至急、もるに会いに行かねえとっ!!!!!

 

#シュタタタタッ

オレは走った。

 

・・・。

 

オレは、あたまが混乱していた。

 

もるのやつ…

オレを心配して、ここまで見送ってくれたのか?

つーことは、

オレは…フラれたわけじゃねえってこと??!

 

!!!!!

 

いや…!

だったら、

なぜあいつは

オレの木をかじり倒したんだ??!

 

あいつはオレを…

殺そうとしたんじゃねえのか?!!

 

オレの脳裏に、

もるちゃんの笑った顔がチラついた…

 

もるっ!!!!

なんでおめえは、

オレを見送ってくれたんだ…??!

 

~!~!~~!~~!!!~~~!~~~!~~~!!!!!

 

#もるっ

#もるっっ

#もるちゃぁあぁぁんっ

#オレに教えてくれぇぇぇえっ

 


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