(闇うさぎ)~第3章~第33話:ボクは泣くのを我慢した。

短編つぶやき小説

(闇うさぎ)
~第3章~

33話:ボクは泣くのを我慢した。


 

うさぎくんは

ほほえみながら、

目にいっぱい涙をためていた。

 

!!

 

あいつ、また泣きそうになってる?!

 

!!!

 

いかんぞ、あいつは!

すぐに泣くからな。

 

まったく、何度言ったら分かるんだ!!

メソメソ泣いてたって

問題は、解決なんてしねえんだぜ!!

 

泣いてる間に、敵にやられたらどうする?!

それこそ、命とりになるだろう!

 

たとえ悲しいことがあっても

男うさぎたるもの、腹に力を入れて

涙は、腹筋と根性で飛ばさないと!!!!

 

今だけのもろい感情に流されず、

危険を回避し、

明るい未来を自分で作りだしていかねえと!

じゃねえと、すぐに

おめえ…死んじまうぜ?!!

死んだら何もできねえんだからよっ

泣いてねえで、生き抜く方法を考えねえと!!!

 

いかに利口に、強く生き抜いていけるかっ

それが何より重要なことなのだから!!!!!

 

・・・。

しかしながら、あの笑みはいったい…

 

笑い泣きか…

 

#うーむ

 

あの、なんとも言えねえ表情は…

 

!!!!!!!

 

うさぎくん?!

もしやキミ…

スケベなことでも、考えてやがんのか?

 

!!

 

案外、うさぎくんは

むっつりスケベってこともあり得るな…

 

#うーむ

#こりゃあ意外だな

 


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