(闇うさぎ)
~第3章~
第30話:おぬしは、何を焦っておるのじゃ。
まったく…
しょうがねえな、うさぎくんは!!
やっと元に戻ったと思ったら、
話しがどんどん、脱線しちまうし…
#イライラ
これから、
やっと願いごとが出来るつーのによ!
自分の名前なんか
ノートに書いてる場合じゃあ、ないだろうよっ!!!
ほら、うさぎくん!!
次っ! 次々っ!!
どんどん、次に進まないと!!!
これじゃあ、
時間がいくらあっても足りねえぜ?!!
なぜならオレ達には、
やるべきことがたくさんあるのだからっ!!!
オレも早く過去に行って、
さっさと、オレの修行を始めねえといけねえし!
#まったく
#うさぎくんには
#困っちまうわ
!! !! !!
ペンを取ろうとしたうさぎくんの攻撃を、
オレが避けていると…
#ピシャリ
じじいが、オレの手を叩いた。
?!!
オレのペンが、コロコロと地面に落ちた。
!!!!!!!
なにすんだよ!!!
この、くそじじい!
『ふぉっふぉっふぉ。
闇うさぎよ、
おぬしは、何を焦っておるのじゃ。
なにも焦ることはない、心配するな。
なんてったって、わしらは!
これから
時間を自由に移動して、
過去に行こうとしておるのじゃから。
時間はこころゆくまで、
行ったり来たり、自由に使えるぞい。
たっぷり時間があるのじゃから、
もっと、大船に乗ったつもりで
じっくりと使えばいいのじゃ』
そう言うとじじいは、
オレのペンを拾って、うさぎくんに手渡した。