(闇うさぎ)
~第3章~
第22話:この桃を授けようじょ。
じじい!!
過去は、どこだ?!!!
#キョロキョロ
一刻もはやく、修行して
オレも
桃をもらわなければ!!
だって、
もるちゃんが、
オレを待っているのだから!!!
?!!!
まだあんなところに
じじいも、
うさぎくんも
突っ立っていやがる…!
くそっ!!
こっちは、急いでいるのによ!!!
その時、
心の中に
じじいの声が聞こえてきた。
『ふぉっふぉっふぉっ。
そう、焦るでないじょ。
過ぎ去った過去は、
逃げも隠れもしないで、そこにおる。
過去に行く前には、
いろいろと準備が必要じゃ。
おぬしは、
そこでしばらく待っておれ』
!!!
もしや…
またテレパシーか?!
!!
じじいを見ると、
何やら、しゃがんで
地面をいじっていた。
!!!
じじいめ…
こんな時に、
土いじりなんてしやがってからに!
暇すぎるにも、ほどがある!!
・・・。
!!!
クソッ!
待ってなんかいられない!!!
~!~!~~!~!~!~!~!~!
オレは、
全速力で
じじいと、うさぎくんを
呼びに戻った。
???
あれっ…
うさぎくんが、泣いてる??
!!!!!
じじいめ..
うさぎくんに、何かしやがったな!!
『そうじゃのう…
この桃が、良いかのう』
じじいは、
土いじりから顔をあげ、
大きな桃を
うさぎくんに差し出した。
『約束じゃからの。
キミに、この桃を授けようじょ』