(うさぎ)
~第4章~
第11話:お水って、どこだろう?
いぬくんは、大声で叫んだ。
『ゥゥゥ…. お水..ゥゥォッ!!
誰か!持ってきてくださいィィィ…ン!!!』
そうか、うん!
お水っていったら…やっぱりあのお水だな!
『いぬくん、ちょっとまっててね!
ボク、すぐに持ってくるから!』
(よし、急がなくちゃっ)
ぴょんこ ぴょんこ ぴょんこ
??
お水って、どこだろう?
ぴょんこ ぴょんこ ぴょんこ
ボクは、部屋中をかけまわった。
そうだ、おじいさんに聞いてみよう!
部屋を見まわしたが、
??!
おじいさんはいなかった。
あれっ…
どこにいっちゃったんだ??
ボクは、おばあさんに聞きに行った。
『おばあさん!おばあさん!
おじいさんがいないんですけど、
どこいったか知りませんか?』
おばあさんは、ポカンとした顔でボクを見た。
『おじいさん?
あんれ、どこに行ったかいな?
さっきまで、その辺にいただわね?』
おばあさんも、部屋の中を見渡した。
!!
おばあさんは、水をいれたグラスを持っていた。
!!!
あっ…!そうだ!
いぬくんに、お水を持って行かなきゃ!
『おばあさん!
いぬくんが、お水が欲しいって言ってます!』
おばあさんは、うなずくと
そのままゆっくり、
水を入れたグラスをいぬくんの方に持って行った。