(うさぎ)
~第4章~
第10話:ばばあは、オレの隣りに居続けた。
???
あれっ…?
なんだろう??
いぬくんの右足にあてた両手が、赤く光っていた。
『いぬくん、どうしたの?大丈夫??』
ボクは急いで、いぬくんにかけよった。
いぬくんの右足を見ると、
赤い光のすきまから、血がにじんで見えた。
?!!
大変だ…!
血が出てるじゃないか!
これは急いで、薬をぬってあげないと!!!
ボクは大慌てで、
リュックサックの中から消毒液を取りだし、
!!!
いぬくんの手をどけて、消毒液をふきかけた。
!! !! !!
『ゥオ?!』
いぬくんの背中が反り返った。
『ちょっとしみるけど、消毒だから大丈夫だよ。
軟膏もあるからね!』
!!
いぬくんは、傷口を手で押さえた。
!!
あれっ…
いぬくんの手が、また光ってる?!
『ゥゥ…ォ』
いぬくんの体が震えだした。
『大丈夫?!!
消毒液がしみちゃった??
アロエ軟膏で落ちつくと思うから、塗っちゃおう!』
!!!
ボクが塗ろうとすると、
『ィィイ…カラ… お水ゥォッ!!』
!!!!!
いぬくんに手をたたかれて、ボクはびっくりした。
えっ?お水??
・・・。
あれ?
えーと、、、なんだっけ??
お水って、
あの、、、お水だよね??
ボクが考えている間に、
いぬくんは、大声で叫んだ。
『ゥゥゥ…. お水..ゥゥォッ!!
誰か!持ってきてくださいィィィ…ン!!!』