(うさぎ)
~第3章~
第73話:むぎゅ…むぎゅ…ぎゅ…
ぴょんこっ ぴょんこっ ぴょんこっ
ボクは大急ぎで、闇うさぎくんにかけよった。
!!
闇うさぎくんの背中に手をおくと、
急に足がとんできて
ボクは転んでしまった。
#イテテ
!!!
ボクは起き上がり、
闇うさぎくんの足もとに座った。
♪~
!! !! !!
バカバカバカ バカ野郎っ
クソクソ クソ野郎ぅっ
!!
こんな大変な時に
一匹でいたいわけがないじゃないか
・・・。
ボクは歌のリズムにあわせて
そぉっと…
闇うさぎくんの足に、肉球を押しあてた。
#ここで聞いてるね
むぎゅ… むぎゅ… ぎゅ…
むぎゅ… むぎゅ… ぎゅ…
ボクは、一匹の寂しさを知っていた
だから、
一緒にいたかった。