(うさぎ)
~第3章~
第72話:邪邪邪邪邪邪邪ンンッ!
♪~
ポロロロ ポロロロ ポロロロロン
その時、近くで…
ギターの音が聞こえた。
!!
闇うさぎくんがギターを弾いてるぅ
なんの歌だろう?!
!!
あっ
もしかして
また、恋の歌かなあ?!
#ドキッ
#ドキドキドキッ
♪~
うそつきぃぃ… ポロン
うそつきぃぃ… ポロロン
女心…
わからな~い…
うそつきぃぃやろ…
?!!
あれっ
どうしたんだ
闇うさぎくんが泣いてる…?
どうしたんだろう?!!
ぴょんこっ…
!!
いぬくんは、
ボクの肩に手を置いて、首をふった。
『さっきはさあ、ゥゥゥ…
闇うさぎクン、
色々あって大変だったんだォン…
まあ、ボクたちも大変だったけどもォォン…
いまは、そっとしておいてあげようよォン…
闇うさぎクン、ゥゥゥ…
悲しい時は、一匹でいる方が好きだろうォン?
今は、近づくと嫌がると思うよォゥン…』
?!!
大変だった?
なにが大変だったの??
・・・。
いぬくんは、黙ってしまった。
! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !
いぬくんは、ボクの顔を見つめ…
ものすごい早さで、まばたきを繰り返した。
それから、
しばらくして
いぬくんは、ボクの耳に口をあてた。
!!!
『闇うさぎクゥゥン、
大きなモルモットの女の子に
好きだよって言ったら、ァゥゥ…
ォゥゥゥン…
嫌いだって…
言われちゃったんだォォォ…ン』
えっ??
好きだよと言って…?
嫌いと言われちゃった??
??!!!
そんな…
そんな…
好きなおんなの子と…
?!!!!!
そんなことって….起きるのか?!!
そんなの…
!!!!!!!!!
大変すぎるにきまってるっ!!!!!
ぴょんこっ ぴょんこっ ぴょんこっ
ボクは大急ぎで
闇うさぎくんにかけよった。