(うさぎ)~第3章~第71話:もっと、聞かせて欲しい!

短編つぶやき小説

(うさぎ)
~第3章~

第71話:もっと、聞かせて欲しい!


 

それに、メモを取りたい時も

1対1だったら、待っててもらえるだろ??

 

ハッハ ハッハ

いぬくんは笑った。

 

『だったら、一匹ずつゥゥウン…

話せるよゥォンに、

おじいさんに調整してもらったらゥン。

そしたら、安心して話せるよォォォオ』

 

そうか、

そんなこともできるのか。

 

だったら、

そうしてもらおうかな…

 

ボクは、

 

いぬくんの言葉が

 

分かるようになって嬉しかった。

 

ボク、

いぬくんと話したいことがあるんだ

 

恋の話しも…聞いてみたいんだ

 

ボクはこっそり、いぬくんに聞いた。

 

いぬくんは…

好きな娘はいるの?

 

『す…すきな娘ォォン…?!』

 

いぬくんの顔が、

みるみるうちに赤くなっていった。

 

ハァハァハァ…

 

ハァハァハァ…

 

いぬくんは、

ボクの耳に口を近づけた。

 

『いるゥゥゥン…』

 

?!!

えっ?

いま、何て言った??

 

『いるゥゥゥンよ…』

 

えっ??

 

『いるよォォン…』

 

えっ???

 

もうっ

聞こえないなあ…

 

!!

ボクは右耳だけ、手を外した。

 

!!!

いぬくんは、ボクの耳に口をくっつけた。

 

いるよォォォ…

 

!!!!!!

 

本当かいっ?!

やっぱりなあ!

ボクも絶対そうだと思ったんだ!!!

 

もしかして…キミも片想い??

 

ドキッ…ドキドキドキッ…

 

!!!

いぬくんは、また

ボクの耳に口をくっつけた。

 

そうだよォォォン…

 

!!!!!!!

本当かいっっ?!!

 

もっと…

もっと、聞かせて欲しいっっ

 

!!!

キ、キミは…!

いつから好きなの?!!

 

『けっこうォゥン…前からかなぁゥン』

 

!!!!

そうなのかっ

 

ドキドキッ…

ドキドキドキッ…

 

好きな娘と…

キミは、話したことある?!!!

 

『そりゃあ、あるウォン…

あれ…キミは??』

 

!!!!!

えっ…

ボ、ボク?!!

 

ボクもあるよっ

ちょっとだけど…

 

!!!

ボク!前に、自転車の練習してたんだけど…

自転車のハンドルが…

前歯で齧りすぎちゃって!削れちゃってね!

 

そしたらね!!

みどりちゃんが…リンゴをっ

ハンドルに付けてくれたんだ…!!

 

それでねっ

ボク!

お手紙も書いたんだ!

 

『うさぎク~ン

好きな娘にお手紙書いたのォォオオン?!

すごい、すごいォウン!

ボクゥゥン、お手紙は書いたことォォォ…ないよォォオ!』

 

!! !! !!

いぬくんが、拍手してくれた。

 

『ねえ、うさぎクゥゥゥン…!

キミ、お耳外せたね…ゥゥゥ..

もうォン、大丈夫ゥゥウ…?』

 

??

えっ、お耳??

 

!!!!!!!

 

あれっ…

ホントだ!

 

耳をふさいでいた両手が、

いつの間にか外れていた…

 

!!!!!

こわいっ こわいこわいっ

 

ボクは急いで、両耳に手を当てた。

 

・・・。

 

でも、

いぬくんと…

もう少し話したいなあ…

 

ボクは、手の力を少し緩めてみた。

 

・・・。

 

あれっ

ボクのお耳…

もう、大丈夫なのかな??

 

?!!

 

その時、近くで…

ギターの音が聞こえた。

 

♪~

ポロロロ ポロロロ ポロロロロン

ポロロロ ポロロロ ポロロロロン

ポロロロ ポロロロ ポロロロロン

 

 


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