(うさぎ)
~第3章~
第68話:またお話ししようね。
どこからともなく、
闇うさぎくんと、いぬくんが現れた。
あれっ…?
どこに隠れてたんだ?
!!
そうか…
かくれんぼだな…
ボクも、元気が出たら
いれてもらおう…
ボクはちょっぴり、
元気が出た気がした。
闇うさぎくんは、
よろよろしながら
ボクの近くに寄ってきた。
毛がぼろぼろに汚れていた。
?!!
キミ、どうしたの
もしかして
土の中に
隠れていたの…?
『うさぎくん!大丈夫か?!!』
闇うさぎくんは、
心配そうに
ボクの顔をのぞきこんだ。
ボクは、
闇うさぎくんの顔を見て安心した。
!!
ボク、
願いごと出来たんだ
でも、
具合が悪くなっちゃって…
!!!!
『おめえよ、
終わりのことば、なんで忘れちまうのよ?!!
ちゃんと練習したんだろ?!!』
闇うさぎくんは、怒ってるみたいに言った。
ボク、
知ってるよ…
闇うさぎくんは、
怒っているみたいに見えるけど
ほんとうは
怒ってないんだ…
ボクを…
心配してるんだ…
闇うさぎくんが、ボクの脇腹をつついた。
ちょっと…
ふふふ
くすぐったいよ
闇うさぎくんはおどけた顔をした。
それから闇うさぎくんは、
ボクに言ったんだ。
『終わりの言葉は、
「またお話ししようね」ダロ?!』
あ!
そうか…
思い出した…
またお話ししようね、か
#また
#お話ししようね
ボク、
この言葉なら
自然に出て来て
忘れないと思ったのに…
またお話ししようね
うん
いい言葉だなあ…
!!! !!!
その時、
闇うさぎくんが
ボクの両手をつかんだ。