(うさぎ)
~第3章~
第66話:ドッファン ドッファン。
#トットットット
『うさぎよ、大丈夫かの?』
うとうとしてたら、
近くでおじいさんの声が聞こえた。
おじいさん…?
目を開けると
おじいさんが心配そうにボクを見ていた。
『うさぎよ、大丈夫かの?
顔色がよくないのう』
!!
ボクは、
おじいさんの顔を見てホッとした。
!!
ボク、色んな声が聞こえてきてっ
こわくなって…
そしたら、
具合が悪くなっちゃって…
#トットットット
『おかしいのう?
そんなにこわいとは…
はて、どうしたのじゃろう。
ちと、あたまの中を覗いてみるかの』
#トットットット
フゥゥ…フゥゥ…フゥゥゥゥゥ…
?!!!!
『こ、これは…
うすくてはっきり見えぬが…』
フゥゥ…フゥゥ…フゥゥゥゥゥ…
『どうしたことじゃ?!
痛み…悲しみ…
複雑な感情が、あたまの中で渦をまいておる!』
痛みと…
悲しみ…?
!!
おじいさんは
ボクを抱きしめてくれた
#トットットット
『大丈夫じゃ。
わしがついておるからの。
とにかくこわいのならば、
調整した方が良さそうじゃ。
願い事のやり方が、
おぬしには、合わなかったのかもしれん』
!!!!!
『土埋め場!!
桃畑に、急いでワープじゃ!!!
おじいさんは、叫んだ。