(うさぎ)~第3章~第56話:桃が無くなっちゃいました~!!

短編つぶやき小説

(うさぎ)
~第3章~

56話:桃が無くなっちゃいました~!!


 

おじいさ~ん!!

 

腰って、どうして抜けるんですか~?

 

ボク、腰が抜けちゃいました~!

 

!!!

 

・・・。

 

あれっ、返事がないなあ??

 

!!!!!!

 

ボクはもっと大きな声で、空に叫んだ。

 

おじいさ~ん!!

 

聞こえますか~?!!

 

ボク、腰が抜けちゃいました~!

 

その時こころの中に、おじいさんの声が聞こえた。

 

『聞こえておるじょ。

こちらは今、取りこみ中での。

腰が抜ける原因は分からんが、

桃を食べて治すほどのことでも無かろう。

おぬし、桃は?

桃はもう、食べたかの?』

 

!!!

 

あれっ…桃は??

桃をボク、どうしたんだっけ…??

 

・・・。

 

ボクは思い出そうとした。

 

たしかあの時、空から桃が落ちてきたんだ。

 

で、

 

!!!  !!!

 

こうやって、手をあげて

 

桃を受け取ろうと思ったんだ。

 

!!

 

そしたら地面が揺れて…

 

もるちゃんが来て…

 

で、

 

ボク、寝てるんだよな。

 

???

 

うーん

 

これ以上、思い出せないな…

 

!!!

 

もう、しょうがないね!

 

だって、思い出せないんだものっ

 

ボクは空に向かって、叫んだ。

 

おじいさ~ん!

 

びっくりしてたら

 

桃が無くなっちゃいました~!!

 

ボク、探してきます。

 

ボクは寝ながら、桃を探しに行った。

 


闇うさぎとの会話≫                      目次                        うさぎ・次のお話しへ≫

タイトルとURLをコピーしました