(うさぎ)~第3章~第32話:ボク、今なら分かるよ…

短編つぶやき小説

(うさぎ)
~第3章~

32:ボク、今なら分かるよ


 

うさぎのつぶやき

#ほら

#ボクの名前っ

 

ボクが肉球を見せていると、

闇うさぎくんがノートを開いて渡してくれた。

 

?!!

ノートに書いても、良いの?!!

 

ボクは、また嬉しくなった。

 

こんなに大きなノートなら、大きな文字で書かないと…!

 

うさぎのつぶやき

 

!!!

よしっ

なかなか上手にかけたぞ!

 

ボクは、とても誇らしい気持ちになった。

 

その時、あたまの中に

かあさんの声が聞こえた気がした。

 

『言葉はね、誰かの生きる力になるの。

つぶやきは、心の中からこぼれ落ちた言葉よね。

 

大きな声も、小さな声も…

心の声さえ拾い上げて

優しい心に溶けこむように、役立てていってほしい。

自分のためにも…

もちろん、誰かのためにもね。

 

そして、あなたが

たくさんの笑顔に囲まれて、

幸せなうさぎに成長していってくれますように』

 

!!

 

そうだ、それが

ボクの名前の由来…

 

ボク、

あの時、かあさんが言ってた意味

今なら分かるよ…

 

 

#だってボク

#もう大人になったんだ

 


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