(うさぎ)
~第3章~
第6話:優秀な番犬。
『ここから先は
選ばれし者だけが入れる場所じゃ』
おじいさんはそう言うと
つきあたりの壁を力強く押した。
壁がクルリと回転し
その先に、また廊下が続いていた。
おじいさんは話しつづけた。
『わしの弟子たち…
その中でも、
信頼している者しか
この先には進めない。
一緒に来た、いぬもそうじゃ』
ボクは、急に思い出した。
そうだ…
闇うさぎくんと、
いぬくんを探してたんだった!!
『闇うさぎくんと、いぬくんは
この先にいるんですか??』
…おじいさんは、答えない。
廊下の突き当りまで行き、
おじいさんは
また跳びはねた。
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『キミと一緒に来たいぬじゃが…
あのいぬは、
弟子の中でもなかなか優秀じゃ。
頭は切れるし、吠え声もデカい。
修行にまじめに
取りくんでおるため
そうとう強くなった。
めったに採れない貴重な桃じゃから、
盗まれんよう…
番犬がわりに
桃の管理を任せておる』
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