(うさぎ)~第3章~ 第29話:ちと、覗いてみるかのう。

短編つぶやき小説

(うさぎ)
~第3章~

29話:ちと、覗いてみるかのう。


 

おじいさんが説明してくれた

3つ目のやることは、

最初の説明が気になってしまい

ボクのあたまから、どんどん抜けていった。

 

#サラサラ

#サラサラサラ

 

大丈夫だ…

落ちついて、一個ずつ考えよう。

闇うさぎくんが

ボクの代わりに、メモを取ってくれてるのだから。

 

・・・。

 

ボクは、いつも

映像みたいに

ありありとしたイメージが頭に思い浮かばないと、

言ってる意味が、よく分からなくなる…

 

だから1個ずつ

あたまにイメージを作りあげることにした。

 

『ことばスイッチ・オン!』???

 

『ことばスイッチ・オフ!』???

 

#えっ

 

始まりと終わりの合図を、

ボクが、自分で決めてよいの??!

 

どうしよう、何にしようかな…??

 

『ことばスイッチ・オン!』なんて…

むずかしすぎるよっ!

 

それじゃあ

ボク、すぐに忘れちゃう!

 

こういう時は、

自然に出てくる言葉の方が良いんだよな…

 

ボクって、

初めて会う動物に話しかけたい時、どんな言葉を使ってたっけ??

 

!!!!!

 

そうだ!

まずボクは、

かならず、あいさつからするんだ!

だって、かあさんが

あいさつは、とっても大事だって教えてくれたんだものっ!!

あいさつと言ったら、

『こんにちは』だよな!!!

 

あいさつの後は、

自己紹介するのが大事だよね…!

だから、次に言うのは

『ボク、うさぎのつぶやきです』だろっ??!

 

それが終わってから、用事を伝えるんだ。

 

!!!!!

 

でも、そうか!

あいさつや自己紹介をしても、

言葉が通じないなら、相手は分からないのか?!!

 

・・・。

 

じゃあ、あいさつと自己紹介をする前に

言葉を通じるようにしておかないと、いけなくなっちゃう???

 

ボクは、あたまの中のイメージを

もう少しふくらませてみた。

 

いぬくんが、ワンワンワンって言って来たら

ボク、なんて言う???

 

!!!!!!!

 

『ちょっと、待って!!!

ボク、キミの言葉が分からないんだっ』

 

だよなっ??!

 

そのあとに、

 

『キミの言葉が分かるようになったら、

きっと、楽しいんだろうなあ~』って思うんだ…

 

#そうかっ

#それを言えば良いんだな

 

じゃあ、始まりの合図は…

 

『ちょっと、待って!!!

ボク、キミの言葉が分からないんだっ』

 

に、しちゃおう!

これなら、きっと忘れないもの!!!

 

#よしっ

#一個きめられたぞ

 

 

で??

次は、終わりの合図か…

 

うーん。

いぬくんが、ワンワンワンって言ってきたけど

言葉が分かりませんでしたぁ

 

!!

 

『ちょっと、待って!!!

ボク、キミの言葉が分からないんだっ』

 

って言うだろ?

 

そしたら、

いぬくんの言葉が、

ボク分かるようになってるなんて…

 

なんて、すごいんだろう!!!!!

 

それから、

いぬくんの恋の話しを聞かせてもらって

ボク達、楽しくお話ししちゃうよねっ?!!

 

・・・。

 

いや~、楽しかったなあ~

もっと、お話ししたいなあ~

でも、そろそろ今日は帰らなくっちゃ…残念だなあ

でも、

また、お話ししようね!

今度、いつ会える??

 

って、ボクは言う…

 

!!!!!!!

 

そうだっ

終わりの合図は、

 

『また、お話ししようね!』

 

に、しちゃおうっっと!!!!!

 

 

#よしっ

#2個目も決まったぞっ

 

#フゥ

#良かった

 

で…

 

???

あれっ??

次は、なに決めるんだっけ???

 

ボクが、顔をあげると

おじいさんと闇うさぎくんが話し込んでいた。

 


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