(うさぎ)
~第3章~
第28話:オレ、褒められた?!
『ふぉっふぉっふぉ。
願いごとが、
やっと決まったようじゃな。
よし、これから
やり方を説明するので、
よ~く、聞いておくのじゃぞ』
おじいさんは、指を一本立て
ボクに言った。
『まず最初にやることはのぅ…
桃を味わいながら
甘いな~、美味しいな~
食べられて嬉しいな~と
桃を褒め、
「ありがとうございます」と
桃に、感謝の気持ちを伝えることじゃ。
なんと言ってもこの桃は、
命をさしだして
おぬしの願いごとを叶えてくれるのだからのぅ。
感謝の気持ちを、
しっかり伝えんといかんぞ!』
!!!!!
#なるほどっ
はい!わかりました!
#良かった
#これなら
#ボクにも出来そうだ
ボクが頷くと、
おじいさんは、2本目の指を立てた。
『それから、
その次にやることはのぅ…
「すべての生き物の言葉が
わかるようになって、
お話しできるようになりたいです」
と、
自分の願いごとを
しっかりと
気持ちをこめて、願うことじゃ。
生き物達と
楽しく話しをしている自分を想像してのぅ…
幸せな気持ちを、味わってみるのも良いぞ』
!!!!!!
#うゎ~
楽しそうに話している、自分かぁ~
・・・。
ボクは、
いぬくんと楽しく
恋の話しをしている自分を
頭に思い浮かべた。
#ワクワク
#ドキドキ
!!!!!
#よしっ
#これも出来そうだぞ
ボクが頷くと、
おじいさんは、3本目の指を立てた。
『それから、
その次にやることが最後なのじゃが
これはちと
説明が長いのでな、
覚えるのが難しいかもしれん…
うさぎよ!
おぬし、先ほど
闇うさぎは、
大切な友達だと言っておっただろう?
闇うさぎに頼んで、
メモを取ってもらえるか
聞いてみてはどうじゃ??
覚えられない事は
メモを取っておくと、
簡単に思い出せるから便利じゃぞ。
なんと言っても
この闇うさぎ、
桃を食べなくとも
言葉を書きとる能力を
すでに身につけておるからのう!
これは、素晴らしいことなのじゃ』
!!!!!!
#そうか
#ボクには
#文字が書けないものっ
闇うさぎくん!
お願いします!!!
ボク、
どうしても、すぐに忘れちゃうから…
おじいさんの言葉を、
ノートに書いておいてください!!!
#ペコリ
ボクは、深々と頭をさげた。