(うさぎ)
~第3章~
第19話:うさぎ、テレパシーを受信。
口が…勝手に…
!!!
ぇぇええ~!!
どうなってるの??
ボク…思い出したのか!??
ボクは
自分の口に教えてもらった。
#うんうん
#そうだった
#闇うさぎくん
#この桃
#いっぱい食べられるんだって
・・・。
もしかして
これが…テレパシー?!!
#すすす
#すごいぃぃぃ
#うんうん
#そうだった
#桃には種類があるんだって
ああ…ボク
また忘れてしまいそうだな…
!!
そうだ!メモを取っちゃおう…!
たしか、リュックに
筆記用具が入ってたはず!!
ボクは急いで出すと、
スタンプみたいに
ノートに肉球をおしつけた。
#むぎゅっ
#ぎゅっ
#これでよし
その時…!
闇うさぎくんが、
ボクの手から
ノートとペンを奪い取った…
#あっ
#ボクのが
闇うさぎくんは
無言でノートをめくると、
スラスラと
文字を書きだした。
『オレが、書いとくわ』
!!!
#文字が書けるなんて
#キミはやっぱり
#すごいうさぎ
ボクは、まかせることにした。
#フゥ
#良かった
これでやっと話に集中できる。
ボクは安心して、
自分の口から話しを聞いた。
そうなんだ!!
ボクね、
桃をもらえるんだって!!
もらったら、
闇うさぎくんにも分けてあげる。
一緒に食べようね!!
そう言いたかったんだけど、
口の動きが邪魔して
言葉が出ない…
!!!
闇うさぎくん、
キミは、もらえないの??
大丈夫だよ!
ボクが、分けてあげるから!!
2匹で食べるなら、
願いごとはどうしようか?!!
そうだなあ、
ボクもキミみたいに
もうちょっと強くなれたら
カッコイイかもしれないなあ。
#ああ
#キミに
#ことばを伝えたい
そうだ!
ノートに書いて伝えれば!!
ボクは、
闇うさぎくんの手から、
ノートを取ろうとした。
ところが…
かわされて全然取れない。
その時!!
闇うさぎくんの口から
信じられない言葉が聞こえた。
『もるちゃんを、女に戻してやる!!』
#そしてオレたち
#両思いに
!!!!!