(うさぎ)
~第3章~
第17話:じじいは何者か。
闇うさぎくんは、
あきれた顔で言った。
『まったくよ…おめえは、
相変わらずのあまちゃんだな。
過去になんて、
行けるわけがねえだろ?!!
だまされてることに、
なんで気がつかねえのかな
うさぎくんは…
だいたい、
この化け物みてえなじじいは…
いったい何なんだ?!』
闇うさぎくんは、
ボクを引き寄せて背中に隠した。
!!!
あっ、そうだった。
闇うさぎくんに、
まだ何にも伝えてなかったな!
あれっ…
どこから話せばいいんだ…??
#えーと
!!!
そうだ、
桃の話しをしないとね!
このおじいさんは、
森の中で一匹で
すごいおいしい桃を
つくってる人間なんだって!!!
#えーと
#えーと
ほら!あそこに
食べかけの桃が転がってるだろ?
ああいうのを
たくさん作ってるんだって!
とってもおいしくて、
不思議な桃なんだって!!
で…?
で…なんだった??
ボクは、
闇うさぎくんの背中から
おじいさんの顔をのぞいた。
おじいさんは、
ボクの方を見て
しきりとうなずいた。