(うさぎ)
~第3章~
第12話:ワープじゃ。
『土埋め桃が埋まっておるので、
踏んじゃいかん』
おじいさんは、
ふぉっふぉと笑って
ボクが踏んだ桃に
土をかけなおした。
『足をひねったようじゃな』
!!!
おじいさんが、
ボクを抱き上げた。
『ワープじゃ』
おじいさんが、つぶやいた。
ワープ??
!!!
歩いてる振動もないのに
体がスーッと
ゆっくり前に進んでいく…
まるで、宙を浮いてるみたい。
『ふぉっふぉっ。
桃を食べ過ぎて
ワープの力が
だいぶ落ちとるようじゃ。
じゃが、
凸凹道は、
足腰に負担が大きいのでな。
無いよりは良いじゃろう』
!!!
あっ!
あそこにいるの…
闇うさぎくんだ!!
隣りにいるのは、いぬくん?!
『加速!!』
おじいさんが、つぶやいた。