(うさぎ)
~第3章~
第11話:寄り添いと拒絶。
歩いていくうちに、
音楽がはっきりと聞こえてきた。
♪ワンワンない~
にゃんにゃんない~
!!!
この歌声は…
絶対に闇うさぎくんだ!!
#良かった
#元気になったんだね
居ても立ってもいられなくなり
ボクは、音をたよりに
一生懸命走った。
#ぴょんこぴょんこ
#おじいさん
#友達が
#みつかりました
闇うさぎくんと、
やっと会えるぞ!!!
こっちだ!!
~!~!~!~!~!~!~
…闇うさぎくんに
最初、なんて声かけようかな?
「先に帰っちゃって、ごめん」
「心配で、探しに来たんだ」
「体、大丈夫?」
「カッコよかったよ」も良いな…
!!!
あっ…!!!〇〇〇~!!!!
#イテテテ
ボクは、足をひねって
勢いよく転んでしまった。
なんだ?なんだ??
顔をあげて足元を見ると、
地面がいつの間にか
柔らかな土の地面に変わっていた。
ここから先は、
うねうねと
凸凹道が続いている…
『ここが、土埋め場じゃ』
うしろから、
おじいさんの声がした。
【うさぎから・ひとこと】
闇うさぎくんに、やっと会える!
良かった、
元気になったんだね!!
もるちゃんが恐くて、
キミを置いて
先に帰っちゃってごめん。
ところで、
ここ、どこなんだろうね。
キミ..知ってる??
あ、そうか…
キミ、ぐったりしてたもん…
分からないよね。
それにしても
元気になって、
本当に良かったね~!!
ボクと一緒に帰ろうよ。
おじいさんがね、
大きな桃をくれるみたい。
キミも一緒に
もらって食べよう。
とっても美味しい桃なんだって、
すごい楽しみだね。
願いも叶うんだって。
すごいねぇ
そんな桃があるなんて。
もし、
1つしかもらえなかったら
はんぶんこして
一緒に食べよう。
!!
でも…
もるちゃんは
どうしよう…
もるちゃんに食べられたら
すぐ、なくなっちゃうなあ…
!!!
もしかして、キミは…
もるちゃんと帰る?
ボク…
1匹じゃ恐くて
帰れないかもしれない…
どうしよう…
ボク…キミと
2匹だけで帰りたいな。
だってボク、
もるちゃん…恐いから…
!!!!
でも…闇うさぎくん、
もるちゃんと
両思いになれて良かったね!!!
今日もまとまらない頭で、
ドキドキしたボクの
ビクビクした冒険が、
まだまだ続く!!
頑張るから…
良かったら見てね~!!