金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑭

短編つぶやき小説

(うさぎ)
第3.3章 

金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑭


 

『やっぱぁ、素足が一番だな~!』

 

!!  !!

たぬきちさんは、くつしたの匂いを嗅ぎ

目を見開いて笑った。

 

『たぬきちぃ!

今日も、よく頑張りましだぁ!!

そんな匂いがするべ?!

おめえも嗅いでみっか??』

 

!! ?!

 

たぬきちさんのくつしたは、

ちょっぴり酸っぱくて…初めて嗅ぐ匂いだった。

 

#これが

#頑張った匂いかあ

 

!!!

たぬきちさんは、にんまりと笑うと

くつしたをヒョイとカゴに投げいれ

 

!! !!

 

カゴをしょって、また歩き出した。

 

#よっせよっせ

#ピョンコピョンコ

 

丘を登り…

 

丘をくだり…

 

#スタスタ

#ピョコピョコ

 

細道を進んで小川を渡り…

 

#スタタスタタ

#ピョコッピョコッピョコッ

 

森の大岩に着くころには、

たぬきちさんの歩く早さが、とても早くなっていた。

 

『ぽん太郎、いるべかな?!

はやくあいつを、驚かせてやるべ!!!』

 


(闇うさぎはお休み)                  目次                   金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑮
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