(うさぎ)
第3.3章
金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑫
・・・。
#とにかぐっ
#内緒ってことだべ
!!
たぬきちさんは、そう言うと
肉球で自分の口をふさぎ
!!
その手をパッと開いた。
『もちろん!
オラ達、仲間には話しても良いべ。
仲間どうし、情報共有は大事だかんら!
ほう・れん・そう!
わかるが??
ほうれんそう、だべ!!』
?!
ほうれん草??
『ほうれん草じゃねえべ?!
ほう・れん・そう!だべっ』
??!
ほう? れん? そう?
ほうれんそうって、何ですか??
!!
ボクが聞くと、たぬきちさんは目を見開いた。
『情報…共有!
情報共有のことだんべ!
れん!
れん、は連絡!!
連絡する〜、みたいなこどだあ!!!
・・・。
つぶやきは、まだちっこいべ。
詳しい話しは、大人になっだら分かるぅ!』
たぬきちさんは、パタパタと手で顔を仰いだ。
『あちいなあ〜…』
・・・。
『とにかぐ!連絡!!
金色の石がいっぺえある場所をみつげだら、すぐに連絡するんだど!』
たぬきちさんは、力強くうなづいた。
『ほんだら、そろそろ行くべ。
日が暮れねえうちに、
ぽん太郎んとこに寄って、つぶやきん家にも寄って
オラん家まで戻らねえといけねえがら』
!!
たぬきちさんは、
カゴをかついで立ち上がった。
(闇うさぎはお休み) 目次 金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑬