(うさぎ)
第3.3章
金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑪
!! !! !! !!
!! !! !! !!
たぬきちさんの背中のカゴが、だんだんいっぱいになってきた。
!!!!!
#まだいっぱい
#挟まってるのにっ
たぬきちさん!
たぬきちさん!
カゴがあふれそうです!!!
ボクが言うと、たぬきちさんは手を止め
砂利の上にそおっとカゴを下ろした。
!!
『こりゃあ、入れすぎだんべ!』
たぬきちさんはそう言うと、
カゴから金色の石を取り出して、小川の中に戻しはじめた。
『つぶやきぃ
忘れねえように覚えておくんだど。
カゴに入れすぎっど、こぼれちまうがら!
金色の石はぁ、
落としさねえように気をつけんといかんべ。
なぜかっていうど!
落とすど、拾える場所がバレちまうべ?!
金色の石が拾える場所はあ
シークレッド!
シークレッド一だべ!
こりゃあ、オラの仲間達の暗黙の了解だんべ。
一匹暮らしはあ、色いろっと大変だかんら!』
たぬきちさんの目は、真剣だった。
シークレッド…?
暗黙の了解…??
どういう意味だろう??
!!
たぬきちさんがボクの肩に優しく手をおいた。
『つぶやきぃ。
おめえはまだちっこいべ。
オラの話し、わがったが??』
??
ボクが首をかしげていると、
たぬきちさんは
ボクにも分かるように説明してくれた。
#シークレッドっでのはあ
#内緒ってこどだあ
#暗黙の了解ってのは
#なんつーか
#んー
#んー
・・・。
#とにかぐっ
#内緒ってことだべ
(闇うさぎはお休み) 目次 金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出⑫