金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出③

短編つぶやき小説

(うさぎ)
第3.3章 

金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出③


 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっ

 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっっ

 

ボクは大亀様のお尻を、ちからいっぱい押し続けた。

 

が…

大亀様は、思った以上に重かった。

 

#ゴホッ

#ゴホッゲホッ

 

頑張ってください、大亀様っ!

あと、もうちょっとです!!!

 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっ

 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっっ

 

#ゴホッ

#ゲホゲホゲホッ

 

手足をジタバタもがきながら、

大亀様の目から、涙がボロボロこぼれていた。

 

ボクも汗だくだった。

 

!!!!!!!

#ジャボジャボジャボッ

 

#よしっ

大亀様は、小川の水の中に入っていった。

 

・・・。

 

 

あれっ

出てこないな?!!

 

・・・。

 

大亀様?

大丈夫ですか??

 

???

 

!!

ボクも、小川の中に入って顔をつっこんだ。

 

!!!!!

 

いないっ…?!!!

 

も、もしかして…

流されていっちゃった?!!

 

!!!!!!!

 

大亀様~っ!!!!!

 

ボクは大きな声で呼んだ。

 

その時だった!

 

大亀様が、水面からニョキッと顔を出し…

 

!!!   !!!  !!!   !!!

!!!   !!!  !!!   !!!

 

小川から砂利の上に、ガサガサと戻ってきた。

そして

岩の上に登り、

首を伸ばして日向ぼっこをはじめた。

 

!!!!

良かった!

大丈夫でしたかっ?!!

 

#ピョンコピョンコ

ボクは大亀様にかけよった。

 

!!

ボクはビックリした…

 

大亀様の顔が、

眩しいほどにキラキラと輝いていた。

 

!!!!!

 

大亀様は…やっぱり神様なんじゃないか?!!

だって、

あんなに光ってるんだものっっ!!!

 

ボクの声にこたえるように、大亀様はボクの方を向いた。

 

そして…

 

ゲボゲボッと、口から何かを吐き出した。

 

!!!!!!!

 

大亀様っ?!

大丈夫ですか??

 

大亀様は、ボクを見ながら

パンパンと足を岩に叩きつけた。

 

#パンパンッ

#パンパンパンッ

 

??!

 

#パンパンッ

#パンパンパンッ

 

???!

 

#パンパンッ

#パンパンパンッ

 

???

不思議に思って、足元を見ると…

ゴロゴロと金色の石が落ちていた。

 

!!!!!!!!

 


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