金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出②

短編つぶやき小説

(うさぎ)
第3.3章 

金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出②


 

良かったら、これどうぞ!

 

ボクは野原で摘んできたコスモスの花束を、

大亀様に差しだした。

 

大亀様は、ボクの方を向いた。

 

!!!

大亀様っ

ボク、

この花大好きで…!

野原にいっぱい咲いてたんです!!

 

!!!

 

大亀様は、口を開けると

差し出した花束をむしゃりと食べた。

 

#もぐもぐ

 

!!!

 

大亀様!

その花、食べられるんですか?!

 

#もぐもぐもぐ

 

大亀様は、

コスモスの花束を

花びらから茎の途中まで

どんどん口に入れていった。

 

?!!

 

しかし…

大亀様は、途中で喉に詰まらせたのか

苦しそうにむせはじめた。

#ゴホッ

#ゴホッゲホッ

 

!!!!

大亀様!

大丈夫ですか?!!

 

大変だ!

背中をさすってあげなきゃっ

 

~!~!~!~!~

ボクは、大亀様の甲羅を撫でた。

 

大亀様は苦しそうに、手足をジタバタと動かした。

 

!!!!!

#ゴホッ

#ゲホゲホッ

 

これじゃあ、ダメか?!

 

ボクは、大亀様の甲羅を叩いてあげた。

 

!!

!!

!!

#ゴホッ

#ゴホッゲホッ

 

#ダメだっ

#固すぎて届かないかっ

 

!!!!!!

お水を!

急いでお水を、飲ませてあげなきゃっ!!

 

ボクは小川に入り、両手で水をすくった。

 

#あっ

 

すくった水は、

途中でこぼれてすぐになくなった。

 

#ゴホッ

#ゲホゲホゲホッ

 

!!!!!!!

どうしようっ

どうしようっ

 

ボクが、コスモスなんて

あげちゃったからいけないんだ!!!!

 

!!!   !!!  !!!   !!!

 

大亀様は、苦しそうに

手足をジタバタもがきながら、小川に入ろうとした。

 

大亀様!!!

ボクも手伝うから…頑張ってくださいっ!!!!

 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっ

 

ボクは大亀様のうしろにまわりこみ、

ちからいっぱい、大亀様のお尻を押してあげた。

 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっ

 

!!!   !!!  !!!   !!!

#よいしょっっ

 

 


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