金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出①

短編つぶやき小説

(うさぎ)
第3.3章 

金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出①


 

金色の石拾いをボクに教えてくれたのは、

散歩の途中に出会った、亀のお爺さんだった。

 

ボクはその時、

生まれて初めて本物の亀を見た。

 

絵本で読んだのと同じように、

亀のお爺さんは、

小川の砂利の上を

ゆっくりゆっくり歩いていた。

 

!!!!

 

ボクは、かあさんに読んでもらった絵本を思い出した。

 

大亀様は、山の上に住んでいて

すっごく長生きで!

この世のことなら何でも知ってる、

神様みたいな仙人なんだ!!!

 

!!!

ボク!

挨拶しなきゃっ

 

だって、

かあさんが

挨拶はとっても大事だって言ってたもの!

 

こんにちは!

ボク、うさぎのつぶやきです!

よろしくお願いします!!!

 

大亀様!

お花は好きですか??

良かったら、これどうぞ!

 

ボクは野原で摘んできたコスモスの花束を、

大亀様に差しだした。

 


(闇うさぎはお休み)                  目次                   金色の石拾い、ボクの夏休みの思い出②
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