たぬきち、ぽん太郎とボクの夏休みの思い出㉙

短編つぶやき小説

(うさぎ)
第3.3章 

たぬきち、ぽん太郎とボクの夏休みの思い出㉙


 

 

メガネのたぬきは、のそのそと家の中に入っていった。

 

玄関のドアが開いていた。

 

たぬきちさんは、ハッと立ちあがり

 

!! !!

『なにしてるんだべか?』

 

部屋の中を覗いた。

 

ボクも見てみると、

 

!!! !!!

メガネのたぬきは、大きなビニール袋をふりまわしていた。

 

『お入りくださいっ
面白いものをお見せしましょう!』

 

メガネのたぬきは振り向いて、ボク達に声をかけた。

 

『つぶやきぃ…今、

入って良いべよっで、言ったべな?』

 

たぬきちさんが、両手を口に当てた。

 

『そうです!
たぬきちさんも早くお入りください!』

 

!!

 

⦅お入りください、だど!⦆

 

たぬきちさんは嬉しそうに、ボクに耳打ちした。

 

『たぬきちさん!
この瞬間移動装置を袋の中に入れてください!』

 

メガネのたぬきは、ビニール袋をあごで小突いた。

 

『入れるんだべ??』

 

!!

たぬきちさんは道具をひょいと持ち上げ

 

!!

袋の中に入れた。

 

『転送ボックスの真ん中の、赤いボタンを押してください!
そうしますと、開きますので!
あ…!ちょっとお待ちください!!!袋をしぼめます!』

 

!! !!

メガネのたぬきは、ビニール袋をしぼめて

たぬきちさんの腕をつかんだ。

 

『たぬきちさん!
赤いボタンを押したら、急いで腕をひきぬいてください!
せっかく移動したのに、戻ってしまっては意味がない!』

 

??

『な?なんだべ?

今、なんて言ったべな?』

 

たぬきちさんは、メガネのたぬきに顔を近づけた。

 

!!!

メガネのたぬきは、あごでビニール袋を小突いた。

 

『こっちを見てください!
見るのは、あの赤いボタンです!』

 

??!

たぬきちさんは袋の中をのぞきこんだ。

 

『はい!ボタンを押す!! 押してください!』

 

『押すの??』

 

!!!

たぬきちさんは、ボタンを押した

 

!!

たるが開き、

 

中から金色の石が転がった。

 

『あんれ、いっぱい!』

たぬきちさんは、嬉しそうにメガネのたぬきを見た。

 

!!!

メガネのたぬきが、たぬきちさんの腕をつねった。

 

『はい、抜く! すぐ、手を抜いてください!』

 

『イッ…?!

抜ぐ? 抜ぐの??』

 

!!
たぬきちさんは、静かに手を抜いた。

 

たぬきちさんは袋を覗き込んだ。

 

『ほれ、ぽん太郎ぐん! いっぱいあるべ?!』

 

メガネのたぬきも、

ビニール袋の中を覗きこみ

 

!!  !!

 

腕組みをして、まわりをぐるぐる回った。

 

 

そして袋の中を指さし、うなずいた。

 

『はい、予想した通りです!見てください!』

 

!!!
『ダニ!』

 

!!!
『ダニ!』

 

!!!
『ノミ!』

 

 


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