たぬきち、ぽん太郎とボクの夏休みの思い出⑲

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
第3.3章 

たぬきち、ぽん太郎とボクの夏休みの思い出⑲


 

たぬきちさんは、

困った顔で頭をかいた。

 

『こりゃあ、かなり警戒中だべな。

どうするべか…』

 

たぬきちさんが腕組みをして考えていると、

 

!!

飛び出た竹の棒がゆっくりと上下に動き、下で止まった。

 

 

竹の穴から、何かが落ちた。

 

?!!

丸めた小さな紙だった。

 

『こりゃ、なんだべぇ!

もしかしで、オラにお手紙かな?!』

 

たぬきちさんは、嬉しそうに紙をひらいた。

 

!!

『こ、これは…

むずかしい文字が、いっぱいだぁ!

なんで、書いてあるんだべか??』

 

たぬきちさんは腕組みをして、

 

一生懸命、手紙を読んだ。

 

『セ… セキュ…リ… テイ??

セキュ…リテイって、なんだべな?』

 

たぬきちさんは、食い入るように顔に手紙を近づけた。

 

『肉球の… しもんを…?

なんだべ??

こんりゃあ、むずかしい文字だべなっ』

 

たぬきちさんは、ポリポリと頭をかきながら

 

!!

地面に座ってあぐらをかいた。

 

 

たぬきちさんは、

真剣な顔で、手紙と自分の肉球を交互に見つめ

 

!! !! !!

 

肉球と肉球をあわせて、くっつけたり離したりした。

 

 

何が書いてあるんだろう??

 

ボクも手紙をのぞいてみたけれど、

むずかしい文字がたくさん並んでいた。

 

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たぬきちさんへ

来客時はセキュリティ対策を強化します。

肉球のシモン認識を行う必要があるため、

来客者の肉球のシモンを採取願います(別紙に押印)。

お手数ですが、ご協力お願いします。

ぽん太郎より

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『ぽん太郎ぐん!

肉球のしもんを、どうするんだべ?

見せるべか? オラので良いのがな??』

 

そう言うと、

たぬきちさんは立ち上がり

 

!!!!!

 

とび出た竹の穴に肉球をギュッと押しつけた。

 

 


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