たぬきち、ぽん太郎、ボクの夏休みの思い出㉕

短編つぶやき小説

(うさぎ)
第3.3章 

たぬきち、ぽん太郎、ボクの夏休みの思い出㉕


 

スピュンッ

ピュンッ… ピュンッ…ガッ…ゴーーーーーーッ

 

鈍い音とともに、

 

『うわ~!』

 

たぬきちさんの声が聞こえた。

 

!!!

 

棒の先端が、たぬきちさんのわき腹に吸いつき…

 

 

メガネのたぬきが、地面に転がっていた。

 

 

『ぽん太郎ぐん?!

なんだべ、これは??

くすぐったいべな!!!』

 

メガネのたぬきは

 

のそのそと起きあがり、

 

さがったメガネを持ち上げた。

 

!!!!!

 

『まったく問題ありません!

瞬間移動装置と言えども、棒の直径よりも大きな物体は

吸い上げられない仕組みになってますから!

たぬきちさんが、この箱の中に移動するなんてありえないっ』

 

!! !!

 

メガネのたぬきは、たぬきちさんから棒を離そうと動かした。

 

その時…

 

『あっ…!』

 

メガネのたぬきは息を飲んだ。

 

 


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