(うさぎ)
~第3章~
第84話:あやつを止めとくれ!
!!!
おじいさんが 慌てて立ちあがった。
『なにっ?!
こっちに来るじゃと?!!』
その時、
ミシリと…地面が揺れた。
!! !! !! !!
!! !! !! !!
#ゴゴゴゴゴッ
#ゴゴゴゴゴゴッッ
?!!!!
なんだ?!!
地響きがして、部屋の中がカタカタ揺れだした。
#ゴゴゴゴゴッ
#ゴゴゴゴゴゴッッ
『いかん!いぬよっ
急いでモルモット娘に伝えるのじゃ!
すぐに行くから、そこで待つようにと!』
#ゴゴゴゴゴゴッッ
地響きは大きくなり、家が軋みだした。
いぬくんは高く空を見上げ、遠吠えを繰り返した。
!! !! !!
『すぐに行くゥンから、そこで待つよゥオンに!!!』
きゅぃぃいいぃいいぃいん…!!
『なにっ?!!
桃だけもらったら、すぐに帰るからじゃと?!』
!!!
おじいさんは、頭を叩いた
『そういう問題ではないのじゃ!!!
どうするんじゃ?!ここは、古い家じゃぞ??!
あやつが来たら、揺れで家が潰れてしまうかもしれん!
わしの大切な…ばあさんとの思い出の家じゃのに??!』
おじいさんは頭を抱えた。
!!
おじいさんはいぬくんの首根っこをつかみ、祈るように言った。
『いぬよ…とにかく…
さっさと、あやつを止めとくれっ!!!』
!! !! !!
『ただちに、止まるよゥォオオンに!
桃ゥオン持って、そっちに行くからァン…そこで待つよゥオンに!!!』
!! !! !!
地響きが、
すごい勢いで大きくなっていった
#ゴゴゴゴゴゴッッ
!!!!!
#ガシャンッ
その時…
棚の上から、何か落ちた。
?!!!!
『ばあさんとの…思い出の時計がっ!!!』
おじいさんが、床に這いつくばった。
!!!!!
『ハハハッ…ハハハハハッ!!』
おじいさんは笑いだした。
『わしの大切な家が…壊されちまうっ!!! ハハハハハッ!!』
おじいさんはゲラゲラ笑った。
そして…
!! !! !!
ブツブツと独り言を言いはじめた。
『過去は変えられん…
壊されたら、もう戻せんからのう…
過去になってからでは遅いのじゃ…!
!!!
これ以上壊されんうちに、急いで過去に戻り…
現時点の…モルモット娘の目の前に戻ってのう…
!!!
そうじゃ!そうじゃっ!
あやつをこれ以上、こっちに進めんようにすれば!!!!
!!!
そしたらっ!
闇うさぎにも会わせてやれるっ!!!
うむっ!もう、それしかない!!!
急いで過去に、タイムスリップじゃ!!!!』
!!!!!
急におじいさんは、ボク達に襲いかかった。
『おぬしら!わしの中に入っとれっ!!!』