(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン⑱
闇うさぎくんの自転車が停まってる!!
闇うさぎくんも来てるのかなあ??
!!
きっと、洞穴だな!!
あとで、行ってみようっと!
!!!!!
あっ…
#でもその前に
!!
ボクは、お蕎麦の袋をのぞいてみた。
お蕎麦、何本入れたんだっけ??
3匹分、足りるかなあ…
#イチ #ニィ #サン #シィ #ゴッ
#イチ #ニィ #サン #シィ #ゴッ
#イチ … #ニィ … #サン …
・・・。
途中で数が、分からなくなった…
!!!
もう、しょうがないねっ
分からなくなっちゃったんだから!
マスターがいたら、一緒に数えてもらおぅっと!
#ピョンコピョンコ
!!!!!
ボクはインターホンを押した。
こんにちは~!
うさぎのつぶやきで~す
マスターに、お蕎麦持ってきました~!!!
ーーーーーーーーー
~ボクの夏休みの思い出⑱〜
『オラ、たぬきちだべっ!
ぽん太郎ぐ~ん!あそびに来たど~!!』
たぬきちさんはボクに、嬉しそうに耳打ちをした。
(ぽん太郎は)
(遊ぼうって言うど)
(出てくるんだべ)
・・・。
返事がなかった。
?!!
『あんれぇ?!
ぽん太郎、いねえべか??』
!!!!!!
たぬきちさんは、
とび出た竹に口をつけると
もっと大きな声で叫んだ。
『ぽん太郎ぐ~ん!
オラ、おめえと遊びたぐっで…!
お土産も、いっぺえ持ってきたど~!!!』
!!
たぬきちさんは、竹の中を覗きこんだ。
!!!!!
たぬきちさんの背中が、ビクッと反り返った。
『いだべ…
こっぢ、見てる』
たぬきちさんは、また叫んだ。
『ぽん太郎ぐん!
そんなとこで覗いてないで、ドアを開けてぐれ~!』
たぬきちさんは、竹の中を覗きこみながら
大きな声で話し始めた。
『今日は、ちっこい仲間も連れて来たど。
こいつはうさぎで、名前はつぶやきぃ~。
一匹暮らしだって言うもんだかんら!』
そう言うと、たぬきちさんはボクを持ち上げて
竹の穴の前にボクの顔を近づけた。
!!
たぬきちさんは、
またすぐに、竹の中を覗きこんだ。
『ぽん太郎ぐん、見えたべな?
つぶやきぃは、ちっこかったべ?!
怪しいやつじゃねえがらよぉ
このドア開けたら、もっと顔が見えっから
ほれ、ここを空けてくでぇ~』
・・・。
!! !! !!
たぬきちさんはドアを叩いた。
・・・。
返事はなかった。
たぬきちさんは、
困った顔で頭をかいた。
『こりゃあ、かなり警戒中だべな』