(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン⑰
ボクは、自転車に乗ってお店に向かった。
#むぎゅぎゅっ
#むぎゅぎゅっ
!!
お店に行くなら、
マスターの分もお蕎麦を打てば良かったな!
せっかくマスターに、会えるかもしれないのに…
!!
そうだっ
マスターにも、お蕎麦を分けてあげようっと!
その時、ボクはひらめいた。
!!!
もし会えたら、
マスターと一緒に映画館に行けたらいいな。
そしたらボク、迷わないで行ける!!!
マスター、映画館の場所知ってるかなあ~?!
ボクはワクワクして、自転車を力いっぱいこいだ。
#むぎゅっ
#ウォンバットシネマ
#むぎゅぎゅっ
#歩いて10分
#むぎゅぎゅぎゅっ
#南と東のちょうど真ん中
覚えたことを何度も頭の中で繰り返し、
お店につく頃には、汗だくだった。
!!!
あっ!
自転車置き場に、
闇うさぎくんの自転車が停まってる!!
闇うさぎくんも来てるのかなあ??
ーーーーーーーーー
~ボクの夏休みの思い出⑰〜
『ぽん太郎、いるべかな?!
はやくあいつを、驚かせてやるべ!!!』
#スタタスタタ
#ピョコッピョコッピョコッ
森の大岩を過ぎると、分かれ道になっていて
伸びた草が道を隠していた。
ボクの家は、こっちです。
ボクは右の方を指さした。
『ぽん太郎の家は、こっちだぁ!』
たぬきちさんは、左の方を指さした。
#そっちの道は
#行ったことないなあ
草をかき分けながら
ボクは、たぬきちさんのあとを追った。
草の道をしばらく歩くと、
その先に、竹林が広がっていた。
『ほらぁ!
あそこが、ぽん太郎の家だべ!』
竹林の中に、
丸みを帯びた不思議な形の家があった。
たぬきちさんは、得意げに教えてくれた。
『この家は、
ぽん太郎が、竹で作ったんだべ。
どうやって作ったのが、
オラには何度聞いても分からねえが…
!!
とにかぐっ
ぽん太郎の家は、
すごい仕掛けが盛り沢山だあ
ぽん太郎は、あたまがいいやつだかんら!』
家の前に着くと、
玄関らしきドアの横に、小さな文字が書かれていた。
『ぽん太郎ハウス』
『ご用の方はこちらへ↓↓↓』
矢印の先には、
壁に竹が突き刺さって、とび出していた。
たぬきちさんはとび出た竹に、口をつけると
大きなこえで叫んだ。
『オラ、たぬきちだべっ!
ぽん太郎ぐ~ん!あそびに来たど~!!』