(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン④
ボクはたまに、
しっかりと泣きたくなる時があった。
#ポロリ
#ポロポロリ
今日はお休みだし、
いっぱい泣いちゃうんだ。
泣けば、涙と一緒に
ボクの悲しい気持ちも
全部、空っぽになっちゃうんだから。
ボクは涙をしぼり出した。
#ポロポロ
#ポロリ
顔が熱くなって、
耳が痛くなった。
涙って、
不思議だな…
悲しいのに
どうしてこんなに
あったかいんだろう…
#ボクは
#自分が生きていることを実感した
そうだよ
ボクは生きてるんだから。
だから
泣けるんだ。
・・・。
目を開けると、空がまぶしかった。
#フゥ
今日は、良い天気だなあ。
ボクはまた、ボーッと空を眺めた。
気持ちが落ち着いていた。
・・・。
少し、お腹も空いてきた。
朝ごはん
まだ食べてなかったっけ…
・・・。
そうだね…かあさん。
食べないと、元気が出ないもんね。
!!
#ピョンコピョンコ
ボクはキッチンに行き、冷蔵庫を開けた。
冷蔵庫の中は、
昨日、お店から持ち帰った
残り物の料理であふれていた。
!!
料理を見てたら、
ボクは自信が湧いてきた。
そうだよ、かあさん。
ボクね!
自分で、
色んな料理を作れるようになったんだから!
エビチリでしょ
春巻きでしょ
麻婆豆腐も作っちゃったんだ。
甘口だけどね!
あとは、たまごスープでしょ!
中華サラダだって、美味しくできたんだ!
!!!
そうだっ
胡麻団子も、柔らかいうちに食べなくちゃっ!
ボクは朝ごはんを温めてテーブルに並べ、手を合わせた。
#いただきますっ
!!
その時、電話が鳴った。
#ピョンコピョンコ
はい、もしもし!
うさぎのつぶやきです。
!!!
コアラからだった。
ーーーーーーーーー
~ボクの夏休みの思い出④~
良かったら、これどうぞ!
ボクは野原で摘んできたコスモスの花束を、
大亀様に差しだした。
大亀様は、ボクの方を向いた。
!!!
大亀様っ
ボク、
この花大好きで…!
野原にいっぱい咲いてたんです!!
!!!
大亀様は、口を開けると
差し出した花束をむしゃりと食べた。
#もぐもぐ
!!!
大亀様!
その花、食べられるんですか?!
#もぐもぐもぐ
大亀様は、
コスモスの花束を
花びらから茎の途中まで
どんどん口に入れていった。
?!!
しかし…
大亀様は、途中で喉に詰まらせたのか
苦しそうにむせはじめた。
#ゴホッ
#ゴホッゲホッ
!!!!
大亀様!
大丈夫ですか?!!
大変だ!
背中をさすってあげなきゃっ
~!~!~!~!~
ボクは、大亀様の甲羅を撫でた。
大亀様は苦しそうに、手足をジタバタと動かした。
!!!!!
#ゴホッ
#ゲホゲホッ
これじゃあ、ダメか?!
ボクは、大亀様の甲羅を叩いてあげた。
!!
!!
!!
#ゴホッ
#ゴホッゲホッ
#ダメだっ
#固すぎて届かないかっ
!!!!!!
お水を!
急いでお水を、飲ませてあげなきゃっ!!
ボクは小川に入り、両手で水をすくった。
#あっ
すくった水は、
途中でこぼれてすぐになくなった。
#ゴホッ
#ゲホゲホゲホッ
!!!!!!!
どうしようっ
どうしようっ
ボクが、コスモスなんて
あげちゃったからいけないんだ!!!!
!!! !!! !!! !!!
大亀様は、苦しそうに
手足をジタバタもがきながら、小川に入ろうとした。
大亀様!!!
ボクも手伝うから…頑張ってくださいっ!!!!
!!! !!! !!! !!!
#よいしょっ
ボクは大亀様のうしろにまわりこみ、
ちからいっぱい、大亀様のお尻を押してあげた。
!!! !!! !!! !!!
#よいしょっ
!!! !!! !!! !!!
#よいしょっっ