うさぎ・ボクの夏休み!その後の回想シーン①

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン①


 

#ミーンミン

#ミンミンミーン

 

今日からボクの、長い夏休みがはじまった。

夏休みっていっても

ボクの夏休みはとても静かなもので、

今、布団の中で

セミさんの声を聞いている。

 

・・・。

 

セミさん、今日も元気に鳴いてるな~

#みんなで

#なに話してるんだろう

 

ああ~…お布団…気持ちいいな~

#むぎゅっ

 

夏休み、何しようかな

お部屋の片付けと、料理の練習と…

 

・・・。

 

ボクは、

昨日のみんなとの会話を思い出した。

 

夏休みの思い出話し、

みんな、すっごく盛り上がってたなあ…

 

家族で旅行に行った時の話しとか、

学生時代の話しも、いっぱい教えてくれたんだ。

 

友達とプールに行ったり、

図書館で勉強したり、

色んなバイトを経験してみたり。

 

夏祭りに行った時の話しも、

みんな、盛り上がってたな…

 

夏祭りか…良いなあ~。

ボクもそう言うの、一回行ってみたいんだ。

 

屋台って、美味しいのかなあ…?

 

打ち上げ花火って、どんなだろう??

すっごく大きくて、キレイだって!

みんなが言っていたけれど…

 

!!

でも、ボク!

手で持つ花火は、やったことあるんだ!

 

闇うさぎくんが前に、

ボクにもやらせてくれたから!!!

 

ボクには、

みんなみたいな思い出はないけれど

でも…

ボクにはボクの夏休みがあって、

ささやかだけど

ボクにも、楽しい夏休みがあったんだ。

 

みんなの勢いがすごくて

昨日は言いそびれちゃったけど、

ボクの思い出も

みんなに、話せればよかったなあ…

 

ボクは目をつぶり

今までの自分の夏休みを、思い出してみた。

ーーーーーーーー

~ボクの夏休みの思い出~

 

ボクは学校に通ってなかったから

毎日がずっと、夏休みみたいなものだった。

でも、夏休みって言っても

やることがいっぱいあって、けっこう忙しかったんだ。

だって夏は、

野菜とかお米とか

畑で食物がたくさん育つんだもの!

近所の方たちに

畑の手入れを手伝ってほしいって頼まれて

ボク、もう汗だくで!

毎日、水やりをしたり

植物に話しかけたりしてるうちに、

気が付くと実をつけていて

ボクはとても嬉しくなった。

 

お裾分けしてもらった食物を

ボクが料理してご近所に配ると

「美味しかったよ」って褒めてくれた。

だから、

ボクは嬉しくて

作り方の分からない料理を調べに、

図書館に行ってみることにしたんだ。

 

!!!

そしたらさっ!

料理の本が、ものすごくいっぱいあるんだもの!!

ボク、もっと嬉しくなっちゃったんだ!

 

近所のおじさんやおばさん達は

分からない文字をボクが聞くと、

いつも親切に教えてくれた。

 

みんな、とっても優しいんだ…

 

困ってることはないかとか、

足りないものはないかとか、

さりげなく声をかけてくれて、

いつも、ボクを助けてくれた。

 

お家でやることも、色々あって

夏は洗濯物がはやく乾くのが嬉しかったり、

手作りアイスクリームが固まるのを

冷凍庫の前で

楽しみに待っていたり、

扇風機がまわるのを追いかけて

あ”~って、声を出すのも好きだった。

 

お散歩しながら

虫さんに話しかけたり、

お花を摘んで持って帰ったり。

!!

お花をお部屋に飾ると、

急にボクのお部屋が、パーッと明るくなるんだもの!

飾ったあとのお花は、

あとでお日様に干してから

お風呂に浮かべると、

とっても気持ちいいんだよな~!

ボク!お風呂が大好きなんだっ

 

!!

そうだっ!

夏はお風呂に何度も入るの!

お風呂の中でのんびりするって

とっても楽しいんだ!

汗って、流しても流しても

すぐに出てくるだろ?!

あれって、なんでだろう??

不思議だな~?!!

!!

あっ

今度、闇うさぎくんに聞いてみようかな…!

 

そうそう!

あと、夏は特に!

ボクは、小川で金色の石を拾うのが楽しみだった。

お水が冷たくって、とっても気持ち良くって!

金色の石がいくつ出てくるか、

ワクワクしながら探すんだ!

#まるで

#宝さがしみたいにっ

 

!!

そう考えると…

小川がボクの、プールみたいなものなんだな。

 

たまにお魚が泳いでくるから、ボクは話しかけた。

そうすると、

お魚がボクの足のまわりをクルクルまわって、

ボクに返事をくれてるみたいだった。

 

『金色の石、見つかるといいね!』って

ボクを、応援してくれてるみたいに…

 

お魚と、お話し出来たら良いのになあ~

ボクはそう思って、

金色の石拾いに行く時は、

手作りパンを少しちぎって、持って行くことにしたんだ。


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