「アートサポート講座」に参加しました

福祉

先日、アトリエももも さんで開催された「アートサポート講座」に参加して来ました。

講座では「墨あそび」を体験させてもらったり、

ながのアートミーティングの代表、関 孝之さんのお話を聞かせて頂きました。

関さんは「アートのまなざし」の活動で、障害のある人の「表現のサポート」をしています。

出前アートワークショップやザワメキアート展(長野県が主催)についてもお話しを聞けました。

関さんはこれから、アートサポーターをもっと増やしていきたいそうです。

ーーーーーー

【関さんのお話しで印象的だったこと】

 

障害のある人の表現作品を見ていると、

なんで?

なんでこれを作った?

と、心の中にザワザワ感がかけめぐる…

 

作品から、作品制作にいたった作者の心理を読み解くため、

作者本人に聞いてみたり、

分からないことは障害のある人を支援する人に聞いて

その人の背景を想像し、想いを理解してあげることを大切にしているそうです。

 

関さんが、なぜこんなことをしているのかと言うと

『障害を持つ人が表現(アート)をする意味 を知ることで、まわりが本人を見つめる目が変わり

表現(アート)が、本人の自信を満たす大切なものにつながっていくと思うから』と

話してくれました。

 

まわりの人には問題行動に見えるかもしれないけれど、

その人にとっては、

やる必要がある、理由のある行動です。

 

本人がうまく伝えられない

言葉に出来ないモヤモヤした気持ちを、

 

本人には何が見えてる?

なんでそれをやってるの?

本人の気持ちになって考えてみる。

 

何か問題行動があったとしても、

やめさせる → 『それって、アートだよね!』

アートなまなざしによって

福祉現場のスタッフや親御さんなどの見方が変わり、

色んな人がその人のことを考えるようになって来ています。

 

人は誰でもアーティストで、表現をして、人生を生きています。

 

『ワタシハ ココニイル』

 

自分の存在を確かめるように、

障がいのある方が表現したアートを誰かに見てもらったり、

温かい声がけがあったりすることは、本人の自信につながります。

 

アートサポーターの立ち位置は、教えないし指導もしません。

主役は本人で、わたしたちはあくまでサポーター。

提案はしても、押しつけない。

やりたくなったら、やればいい。

 

こんなのはどう?

こんなのも面白いんじゃない?

場の楽しい空気づくりがとても大切。

 

アートな眼差しを通して、

障がいのある方の表現(アート)を一緒に理解して楽しめる人を、

これからもっと増やしていきたいそうです。

 

ーーーーーーーーー

【講座に参加して思ったこと】

 

関さんの活動に対する想いを聞いて、

私もこういう活動を大切にしていけたら良いなあと思いました。

 

自分に置き換えて考えてみると、

わたしも今まで、一人で細々とお話しを書いたり

自分の想いを吐き出すように、ひっそりとブログに書いて表現をしていたのかもしれません。

 

書いている時間も楽しくて幸せだったし、

書いているものがいつの間にか積み重なって、すごい量になっているのを見て

もっと幸せな気持ちになりました。

 

読み返すことで

自分が生きて書き続けてきたことが無駄じゃなかったような気持ちになるのです。

ただの自己満足でもそう思うんですから、

これが、誰かに見てもらって、良いね!とか、

目の前でただ頷いてもらうだけでも、

自分のやってきたことを認めてもらえた気がして嬉しいのではないかと思います。

 

自分のことを理解しようとしてくれる人が、

実際に目の前で温かい声をかけてくれたら、前向きな気持ちになれると思います。

 

わたしはお話しを書いたり、妄想したりするのが好きで

サポートと言っても、

あまりたいしたことを出来ないかもしれませんが

少しずつ、私もこういった活動に参加していきたいと思いました。

自分が出来ることを、これからも見つけていきたいです。

 

ーーーーーーーーーー

ザワメキアート展のHPも見させて頂きました。

こちらはザワメキアート展2021トークイベントの動画です。

アートディレクターの中津川さんと、実行委員長の関さんのお話しが素敵だなあと思いました。

ザワメキアート展2021(茅野市美術館)トークイベント/「つまり、僕らは何にザワメいていたのだろう」

①中津川浩章さん『生きることは表現すること』・・・36:11~

②関 孝之さん『クロストーク』ザワメキアートその後に向けて・・・1:31:17~

 

作家さんや作品を愛のある目で見つめる、中津川さんと関さんの熱い想いが語られています。

ぜひご覧ください。

 

ーーーーーーーー

(写真紹介)

講座の中で、墨あそびも体験してきました。

筆を左手で持って書いたり、足の指にはさんで書いたり、

はたまた、

木の棒や葉っぱを筆代わりにしたりと、

書道のルールを完全にとっぱらた、自由で楽しめる体験でした。

 

 

『最近どうですか~』

関さんとの会話を楽しみながら、

なんの字を書くか決めていきます。

場の雰囲気をゆるやかに和ませてくれる関さん。

たくさん笑って、とても楽しめました。

(ちなみに私は、『闇に生きる』を書きました。)

 

お昼はお弁当を注文してくださいました。

ボリュームたっぷりで美味しかったです。

美味しいものを食べて、たまには自分にご褒美も良いですね!

 

アトリエもももさん、関さん、貴重な時間をありがとうございました。

5時間があっという間でとても勉強になりました。

こういった人との温かみのある交流を、これから少しずつ増やしていきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました