(闇うさぎ)
第4.4章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~仲間たちの日記~(秋)】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》9月3日
おす! 元気か!
『喫茶店の近所には、たばこ屋さんグァあったゲロゲ!』
昨日、マスターは得意げに言った。
たばこ屋さん??
たばこ屋さんとはいったい…
オレの質問に
マスターはまた、得意げにこたえた。
『たばこが売ってる、店ゲロゲッ!
あと、お菓子とジュースも売ってるグァッ!
あと、切手も売ってるゲロ!!
宅配便もそこから出せるって、
昔、ばあちゃんが言ってたゲロゲッ』
・・・。
#ホウ
#それが
#たばこ屋さんか
ところでそこは、
カラオケの客が来そうな場所なのか??
オレの質問を無視して、
マスターは思い出話しをしはじめた。
『学生時代はボク、
たばこを買いに、しょっちゅう行ってたゲロゲ。
たばこ屋のおっちゃんが、
けっこう変わったおっちゃんで、話しが面白くっグェ。
「いいか!男は、細かいことは気にするグァ!
男なら、もっと世界を見るゲロッ!
世界は広いゲロゲ!!!
いろんなヤツがいて面白いぞ~!」って
おっちゃん、
よく、酒を飲みながら言ってたゲロゲ〜
懐かしいゲロ…
・・・。
そうクァ!
それでボク、喫茶店を開きたくなったんグァ。
カエルだけじゃなくって
色んな動物達にお茶を出してあげて、
みんなで楽しくおしゃべりができるような
インターナショナルな喫茶店!
おっちゃんのおかげで
ボクも、広い世界を見てみたくなったんグァッ』
!! !!
そう言うと、マスターはトランプの上から跳びおりた。
『ボク、これから
たばこ屋さんに行ってくるゲロ!
おっちゃんに
久しぶりにあいさつでもしてくるグァ。
元気にしてるクァな〜』
#ピョンコピョンコ
!!!!!!
おい!ちょっと待てよ!
オレも一緒に、着いて行ってやるからよっ!!!
なぜなら、オレはカラオケ店長!!!!
たばこ屋さんとやらが、
カラオケ店の入り口にふさわしい場所なのか
おっちゃんも含めて
しっかりと吟味しければっ!!!!
これもオレの、だいじな仕事なのだからっ
#シュタタタタッ
オレはマスターのあとを追った。