(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》8月6日
おす! 元気か!
オレは、
マスターの体の動きを
ビデオカメラに撮影し、よくよく観察した。
・・・。
オレと同じ、
四足歩行なのに
どうして、こうも違うんだ…??
足の早さも、ジャンプ力も
オレとそんなには、変わらねえよな?
やっぱり、
オレに足りねえのは、舌の長さか…
ビデオをスローで再生すると、
マスターの舌が
太い、ムチのようにシナっていた。
・・・。
オレとマスターは
もともと、
カラダの作りが違うんだ。
オレにも
長い舌があったら良かったが、
無いものは、
しようがねえ…
#オレは
#悲しくなった
オレは、
アイデアなら
どんどん湧いてくるのに
いつも、
達成することができねえんだ。
オレにも出来ることが、思い浮かべば良いのに…
#オレは落ち込んだ
いままで
やってみたかったことが、
いっぱい
いっぱい、あったのに
どういうわけか
オレには、
いつもできねえんだよな…
#ぴょんこぴょんこ
マスターは嬉しそうに、オレに話しかけた。
『ギターのアイデアは、すごいゲロ!
こんなことが
ボクに出来るなんて、
考えたこともなかったグァ!
おかげで、悩みが晴れたゲロ!
ありがとゲロゲ!!』
マスターは、とても嬉しそうだった。
マスター
そいつは良かったな…
~!~!~~!~~!!!~~~!~~~!~~~!!!!!
ビシュゥゥゥッ!!!!!
~!~!~~!~~!!!~~~!~~~!~~~!!!!!
ビシュゥゥゥッ!!!!!
マスターは
生き生きと、
洞穴をかけずりまわった。
オレには
できないのに、
アイデアだけが、また湧いた。
マスターみたいに
もし、オレができたなら…
トランプを、ブーメランみたいに飛ばすんだ。
戻ってきたトランプの上に、
オレは、ぴょんと跳びのって
乗り物がわりに、空を飛ぶ。
そしたら
すげえ、カッコいいのにな…