《闇うさぎ・朝のあいさつ 》7月8日

≪朝のあいさつ≫

(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

《闇うさぎ・朝のあいさつ》7月8日


 

おす! 元気か!

まったく!

洞穴ん中で….

女どもが

グァッグァッ グァッグァッ

うるせえんだわ!!!

#カエルの
#合唱かっつーの

 

こいつら

この前、

女同士で馬乗りになって

すげえケンカしてたぜ?!!

3匹同時に

マスターに

紹介っていってもよ!

マスターは、

1匹しかいねえんだから

つきあえるのは、1匹だけ…!

おめえら、

また、ケンカになっちまうんでねえの?!!

オレの言葉に、

ゲコ子が、

両手をフニフニ曲げながら、答えた。

『あたちは…

見てるだけグェ、良いゲロゲッ…

けんちゃん先輩の

一番のお気に入りグァ…

あけみ…

あんたに、ゆずるグァッ…!』

!!!

あけみは、手をパサパサしながら言った。

『そんな、そんなぁ〜…

ゲコっちだって、

けんちゃん先輩のお気に入りだったゲロゲッ…

わたしたち、

一緒に、当たって砕ケロゥッ…!』

#パサッ #パサッ

!!!!!

それを聞いて

ゲロ美があけみを、にらみつけた。

『あんたみたいグァ

苔でぬりかためた女蛙に、

けんちゃん先輩グヮッ

絶対に、渡さないゲロゲッ!!!

あんたの化けの皮!

わたしグァ、

ひき剥グァしてやる!!!』

ゲロ美は、

あけみの胸ぐらをつかみ

壁に、放り投げた。

#ピョ〜ン

#ピトッ

あけみは、

壁にはりつき、笑った。

『ゲロ美たんてばっ!

血の気グァ多くて、

ほっぺグァ、真っ赤っクァ〜に

なってるグァッ!

あ!

けんちゃん先輩に、

恋してるクヮらグァッ??』

!!!

ゲロ美が、あけみの足をつかみ

振りかぶって

地面に叩きつけた。

#ピョ〜ン

#ピトッ

あけみは

しなやかに跳ね上がり、また笑った。

!!!!!

#ゲロ美が

#あたまを掻きむしった

#キュキュキュキュキュッ

 

・・・。

おい…

パンダよ…

これ、どうするよ…

 

ざっざざっざっざざっざっざざっざっざざっ
ざっざざっざっざざっざっざざっざっざざっ
ざっざざざざっざざざざっざざっざざざざっ

!!!

パンダの穴を掘る音が、早まっていった…

 


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