(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》7月20日
おす! 元気か!
ビーバー…
あんの野朗、絶対に許せねえ!!!!!
昨日のパンダの報告を受け、
オレは怒りで、体が震えた。
!!!!!
あのカラオケは、
もとはと言えば、オレのだぞ?!
マスターが
欲しがってたから、
わざわざ
オレの家から
持ってきてやったんじゃねえか!!!
#ガッガッガッガッガッガッ
パンダが穴を掘りながら、言った。
『やっぱな…
おめえが、天使か。
天使のフリなんてよ
バカなやつしか、やらねえからよ
オレ、
おめえなんじゃねえかって
ずっと思ってたんだ…』
#おまえ
#すげえバカだから
ハッ?
バ…バカ?!
おめえ!失敬な!!!
まったく…
おめえは夢がねえなあ!!!
#これは
#男のロマンよっ
!!!
!!!
!!!
オレがパンダの腹に、
お仕置きチョップを打ちこんでいると
パンダの野郎が腹に、
グッと力をいれた。
?!!
(うそだろっ)
(こいつの腹…)
(すげえ硬くなってねえ?!!)
・・・。
(そういやあ、こいつ)
(腕の筋肉もすげえ…)
!!!!!!!!
#オレも
#負けてられんっ
オレは、両手を上にあげた。
#おめえも
#打ち込んでこいよっ
パンダは、
やり返さずに、真顔で言った。
『あのカラオケ、
おめえが持ってきたとは、
誰も気づいてねえぜ。
なんたってよ!
どえらい天使様からの、授かり物だろう??
全然、使ってなさそうだから
こっそり持ってこようと思ったが、
昨日の感じじゃあ、
オレ、
ここに持ってこれねえぜ。
「天使は、実はこのオレだった!
だから、返してくれ!!」
な〜んて…
おめえ、
いまさら
口が裂けても、言えねえよな??
もし、
おめえが
みんなに言えば、
もしかして
納得するかもしれねえが…』
#それじゃあ
#男のロマンがなあ
!!!!!!
#なにぃいいいいっ
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〜回想シーン〜