(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》6月28日
おす! 元気か!
今日も、
近所のカエル達が
おやつを食べにやってきた。
『こんにちグァ〜!
今日は、なにゲロゲ??』
!!!
ちょっ…!
ちょいちょい、キミ達!!
こっちに、
来てくれるかな〜?!!
オレは、
紳士的な笑顔で
カエル達を、外に連れだした。
あれ、どうなってる??
!!
何って…
だから、あれよ!
おんなの子
紹介してもらえる話しだよ!!
ちょうど良い娘がいるって
言ってたじゃねえか!!
えっ…
話し、したの?!!
で、どうよ??
?!!
マスターに
会いたがってる?!!
!!
#まじかっ
!!!
すげえっ!
とんとん拍子じゃねえの!!
!!!!!
(良かったなあ…)
(うさぎくん!!!)
#フゥ
あとは、うさぎくんを
みどりちゃんに
どうやって会わせるかだな…
おやつの
ホットケーキをほおばりながら、
オレは考えた。
・・・。
やっぱ、
まずは
みどりちゃん家にピンポンだろう…
#むしゃむしゃ
でも、
留守だったらどうする??
・・・。
やっぱ、
みどりちゃんの、おばちゃまに
オレが
頼んでおいた方が良いか??
いやっ…まて…
オレの
おかあちゃまに
頼む方が良いかもしれん…
おかあちゃまは、
みどりちゃんのおばちゃまとは
姉妹だし、
うさぎくんが大好きだから
協力してくれるかもしれねえぞ…
でも…
そうすると、
親友の恋話しを
勝手に流出させちまうことになるが
これは、どうしたもんだろうか…
#もぐもぐ
オレが考えていると、
ビーバーと
ちょうど目があった。
ビーバーは、
テーブルに置かれた
貯金箱を
両手で高く持ちあげ、
ゆっくりと揺すった。
そして、
オレの目を見て
にやりと笑った。
??!
#カラリ
#カラリカラリ
!!!
そういやあ
今日は、何月何日だ?
・・・。
!!!!!
おれは、
気がついてしまったのだ。
#やべえっ
#支払い期限まで
#あと4日
ーーーーーーーーーーーーー
~キッチン作戦・情報まとめ②~
オレは
近所のカエル達を連れて
こっそり
キッチンに戻り、
床にすわらせた。
『これから、うさぎ料理長の
ありがたいお話しがはじまるぜ!!
耳をかっぽじって、
よく聞くように!!!』
・・・。
・・・。
うさぎくんは、
ひとこともしゃべらず、
一心不乱に料理を続けた。
まて!!
いま、料理長は…
みんなのために、
キャラメルポップコーンをお作りだ。
どうやら、
いまは、話しができないようだな!
仕方ねえから
オレが先に、ざっくりと
説明してやろう!!
#オホンッ
~料理長代理からの
ありがたいお言葉~
これから言う約束を守れるなら、
キミたちのおやつ代は
金色の石8個ではなく、
もっともっと
安くしてあげます!!
【約束①】
これからいうことすべて、
マスターには内緒にすること!!
【約束②】
マスターに紹介できそうな
おんなの子を、
お店に連れてくること!!!
簡単だろう?!!
約束は、たったの二つだけだ。
!!!
カエル達は、目を輝かせた。
『おやつ代、
ずっと、安くしてもらえるグァ??』
『どんな娘でも、良いゲロゲ??』
『1匹でも、良いグァ??』
#ああ
#ず~っと
#安くしてやるよ
カエルのおんなの子なら、
どんな娘でも良いぜ!!
何匹だってかまわない!!!
ポコッッポコッッポコッッポコッポコッポコッポコッ
ポコポコッポコポコッポコポコッポコッポコポコポコ
ポコッポコポコポコポコポコッポコポコッポコポコッ
ポコポコッポコポコッポコポコッポコポコッポコポコ
ポコポコッポコッポコポコポコポコポコポコポコポコ
ポコポコポコポコポコポコポコポコポコッポコポコッ
ただし…
もし途中で、約束をやぶれば…
ポコポコッポコポコッポコポコッポコポコッポコポコッ
ポコポコッポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコ
ポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコポコッ
この、ポップコーンのフタを取る!!!!
それと同じぐらいの、
悲劇が、ここに起こるだろう…
ぜひ!!
こころして、取り組むように!!!
#ゴクリ
カエル達は、神妙な顔でうなずいた。