(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》6月24日
おす! 元気か!
そうなんだ。
昨日、パンダは
急に席を立ち上がったのだ。
『笹を…わすれた??』
!!!
おい、パンダ!
笹より、
もうすぐおやつだろう??
おめえ、食べねえのか?!!
#オレが
#食べてやるわっ
そう伝えてやりたかったが
オレは
こっそり隠れていたので、
言わずに、グッと我慢した。
『笹…
もしかして
冷蔵庫だったかな??』
パンダは首をかしげながら、
キッチンへ入っていった。
#シュタタタッ
オレもこっそり、パンダの後を追った。
キッチンのドアを
そーっと開けると、
パンダのでかい顔があった。
!!!!
おめえ!
こんな入り口にいるんじゃねーよ!!
何して…ゔゔゔ!!!
パンダは、
オレの口をふさいだ。
『声がでけえよ!
あっちに、聞こえちまうだろ…
作戦会議するに、
決まってんじゃねえか。
こりゃあ、チャンスだろ。
うまくすれば
あいつらに、
カエルのおんなの子、
紹介してもらえんじゃねえの??』
!!!
なにぃぃいいいい!!!
・・・。
でも、どうやって??
パンダは首をかしげた。
#何となく
#感じるんだ
#直感ってやつよ
・・・。
ハッッ??
それだけ??
パンダはうなずいた。
『オレの直感、けっこう当たるんぜ』
・・・。
パンダは、
そのまましゃべらなくなった。
?!!
直感なんて
占いと同じだろ?
まったくもって、
あてにもならねえ…!
だってよ!
あの状況から、
どうやったら
マスターに
おんなの子を
紹介してもらえるのよ??
マスターの野郎…
すげえ調子に乗って、
いばりちらしてたぜ?!!
#うーむ
#うーむ
・・・。
・・・。
ゴホンッ
!!
キッチンの奥から、
咳払いがひとつ聞こえた。
?!!
食料庫から、
コアラが
ちょこんと顔をのぞかせた。
コアラは
すたすたと
オレ達の方に近づくと、
となりに
一緒にしゃがんだ。
『ねえ…いま…
あなたたち、
面白い相談してたわよね。
それは、うさぎくんのため?』
パンダは、
オレの背中を
バシッとたたき、
そして言った。
『ああ…
もちろん、うさぽんのためだ』
コアラが、笑った。
『わたしも、何か協力できる?』
!!!!!
#コアラが
#キッチン会議に加わった